先日紹介したビッグアイランド出身のアイランド・レゲエ・バンドHo’Aikaneのドラムス兼ヴォーカリスト、ラッパーのJamin Wongのソロ・デビュー・アルバム。Ho’Aikane参加から、7年後、まだ19歳だ。
この”Goldmind”は翌1999年のローカル・レゲエ・アルバムのトップ5に選出された。
このアルバムでは、キーボード、リズムのシークエンスといった、すべてのトラックのサウンドをJAMIN “The Chief Ragga”が手掛けていて、#7 “I’ll Be There For You”、#8 “Rain”ではFijiをフィーチャリングしている。
父がベースプレイヤーを務めるグループHo’Aikaneに12歳で参加したJaminは、ステージを重ねるごとに、その独特の感性でルーツ・レゲエ、ヒッポホップ、ラップ、ポップをマッシュアップして、自らのスタイルを構築し、オーディエンスにも広く受け入れられてきた。さらには、ロンドンベースのレゲエ・ミュージシャン、Pato Bantonとワイキキ・シェルでステージを共にした時に”The Chief Ragga”と命名された。
彼はその独創性で、ローカルのレゲエ/ラップの基準を国際的なレベルに引き上げたと評価されている。
彼がスタジオやコンサートで共演、コラボレーションしたアーティストたちは、Aswad, Wyclef, Jimmy Cliff, Steel Pulse, Maxi Priest, Shaggy, Big Mountain, Third World, Shinehead, Ziggy Marley & The Melody Makers, Snoop Doggy Dog, Dr. Dre, The Wailers, Black Uhuru, UB40, などなど、数え上げたらきりがないほど。
“The God Father of Hawaiian reggae”と呼ばれるBUTCH HELEMANOをはじめ、 KAPENA、WILLIE K、MANAO COMPANY、BRADDA WALTAH、NATURAL VIBRATIONS、B.E.T.、SUDDEN RUSHといったアイランド・ミュージックの大物たちと比較しても決して引けを取ることのないHo’Aikane、そして、JAMINの残した実績を改めて振り返ると、その評価の低さには疑問を抱かざるを得ない。(単に、日本に伝わってないだけなのか?)
- Intro
- Mr. Wong
- Positive Vibe
- The Natural
- Good Man
- Burning Fever
- I’ll Be There For You
- Rain
- Sunshine
- Forever
- Statement
- I’ll Boogie
- Genocide
- Goldmind