All Natural (1998, Cinnamon Red Records)

Natural Vibrationsは、アイランド・レゲエ・シーンを代表する評価の高い長寿バンド。
彼らは、これまでにレゲエ、ロック、ポップに強いルーツを持つサウンドをフィーチャーした6枚のアルバムをリリースしているが、この作品は1966年のデビュー・アルバム “Balls Rolling”に続く2枚めに当たる。
バンド自体は、1992年から活動していて、かれこれ30年近いキャリアを誇る。
オアフ島のカネオヘ・ベイに近いカハルウ出身の彼らは、その長いキャリアを通じて幅広い層からの人気を獲得し、ハワイ・ミュージック・アワードで複数のベスト・レゲエ・アルバムとピープルズチョイス・アワード、そしてナ・ホク・ハノハノ・アウォーズも3つの賞を獲得してきている。
彼らのユニークな音楽のブレンドとパーティーやダンスのエネルギーを組み合わせる独自のスタイルで、プリンス、311、ジミー・クリフ、ジギー・マーリー、UB40、ジャック・ジョンソンなどのアーティスト達と数多くステージで共演歴をもつ。
Natural Vibrationsは、現在、カリフォルニア州サンディエゴに移住し、ここを拠点として、全米ツアーを行いながら、新しい音楽をレコーディングするというアクティブな姿勢を今も失わずにいる。

このアルバムの時点での、メンバーは:

Keoni Macariola – Bass
Kayton “Sly Mongoose” Macariola – Percussion, Vocals
Stacy Medeiros – Drums
Shane “SKA Squiddy” Abraham – Keyboard, Vocals
Wayne Enos – Guitar, Vocals
Penidean “Peni Dean” Pua’auli – Lead Vocals

歴史の長いバンドだけに、メンバーの入れ替わりもそれなりにあったようだが、2014年頃から、大幅なメンバーの入れ替えや、脱退が相次ぎ、しばらくは活動休止状態に。しかし、2019年8月、 彼らは、6年ぶりにニューシングル”Better Believe”をリリースし、更には翌2020年10月にもチーフ・ラガこと、Jamin Wongをフィーチャーしたシングル”Know You Bettah”をリリースし、再始動をはじめたようだ。