前作を紹介した1997年時点では3人編成だったのだが、本作ではジャケットからも分かるように、メンバーが1人増えて4人編成になった。オリジナルメンバーの、Shane Vincent、Caleb Richards、Don Ke’ala Kawa’auhau Jr.に加え、”Radical Rob” Onekeaが新たに参加している。で、この”Radical Rob” Onekeaが、アルバム全体のMusic Producerとしてクレジットされているのも興味深い。
前作から、5年経った本作の制作時点でも、サウンドはHip-HopでHawaiian-Rapを貫き、ハワイの植民地時代の歴史を忘れず、現在の主権回復運動を推し進めようとする姿勢は変わっていない。
アルバムタイトル”EA”は主権や独立を意味するハワイ語で、収録曲のそこかしこにハワイ人としてのプライドを誇示、再確認するかのような姿勢が表現されている。
Gabby Pahinuiのスラック・キー・ギターの代表曲”Hii’lawe”をリミックスした#2は最もわかりやすいケースだろう。
今回もゲストはてんこ盛りで、Willie K、Natural Vibrations、Amy Hānaiali`i Gilliom、Ho’onu’a、Fijiらの名前がクレジットされている。
あと、普通、introとくればoutroで対になっているのだが、#14は”Pautro”となっていて、そんなところにもハワイにこだわる彼らの姿勢が垣間見えて、思わずニヤリとしてしまう。
- The Saga Continues… (Intro)
- EA
- Hi`ilawe featuring Gabby Pahinui
- Can You See Me Now (Hawaiian I’z) featuring Jon Osorio
- Angel
- Roots Radical featuring Willie K
- Irie Eyes featuring Natural Vibrations
- Messenjah’s featuring Amy Hānaiali`i Gilliom
- Rock Up Your Town
- Ride Through Paradise featuring Amy Hānaiali`i Gilliom
- Good Good Real Good featuring Ho’onu’a
- High Tide
- Night Marchers featuring Fiji
- Pautro…