Tropic Rhapsody (2008, Teresa Bright Production)

本作”Tropic Rhapsody”は、古典的なハパ・ハオレの名曲の数々をピックアップし、そこにジャズやボサノバのフレーバーを絶妙にブレンドさせ、少しノスタルジックではあるが、Teresaが新たに紡いだハオレ・ハワイアンの新形態と言っていいだろう。もちろん。しっとりとした中にもレイドバックしたTeresaのヴォーカルは常にセンターにありながら、ストリングス、ビブラフォン、フルートなどをスタイリッシュに時折フィーチャーしながら、大人でゴージャスなラウンジの贅沢な時間を体感させてくれる世界観。
ほんの僅かに、Don Tikiの微かな香りを放ちながらも、2001年に発表された小野リサとのアルバム”Bossa Hula Nova“の実験的な試みを前進させ、Teresaとして完成させた作品と呼べるだろう。

レコーディングメンバーのクレジットは以下の通り:
Teresa Bright(Vo,Arrangement)
Kit Ebersbach(Piano,Arrangement)
Dean Taba(Bass)
Von Baron(Drs)
Jeff Peterson(Guitar)
James Ganeko(Percussion)
Noel Okimoto(Vibraphone)
Rocky Holmes(Floot)
Claire Hazzard(Violin)
Nancy Masaki(Cello)