The Forbidden Sounds Of Don Tiki (1997, Taboo Records)

Don Tikiとは、1950年代に世界的にエキゾチック・サウンド・ブームを巻き起こしたマーティン・デニー、アーサー・ライマン、レス・バクスターらの音楽から多大なるインスピレーションを受けて、彼らの刺激的な音楽を21世紀に再現する目的で結成されたユニット。
Don Tikiの中心人物は、様々なハワイアン・コンテンポラリーのアルバムにプロデューサー、アレンジャーとして登場するKit Ebersbachと、コンセプトメーカー的役割を果たしているLloyd Kandell。
Kitは”Perry Coma”というステージネームで、このユニットのバンマスを努め、カヴァー以外の、ほとんどすべての曲を書き下ろし、見事な21世紀のエキゾチカ・サウンドにアレンジしている。
更には、オリジナル・マーティン・デニー・バンドに驚異の生SE「バード・コール」を導入して大活躍したAugie Colonの息子Lopaka Colonが参加していることにより、Don Tikiの「エキゾチカ・サウンド後継者」としての「正当性」と「信ぴょう性」を与えている。実際、このアルバムには、マーティン・デニー自身も2曲参加していて、正式に「お墨付き」を与えている。

改めて、2人の中心人物について:

Kit Ebersbach, Musical Director, keyboards
ニュージャージー出身。名門イェール大学を卒業後ハワイに移住。Don Tiki でのステージネームは”Perry Coma”。Don Tikiのオリジナル曲はほとんど彼が作詞、作曲、編曲をてがけており、その天才的なひらめきと斬新なアイディアは非常に高く評価されている。テレサ・ブライトライアテア・ヘルムなど数々の有名アーティストのレコーディングやステージ・サポートに参加。これまでにナ・ホク・ハノハノ・アワードやハワイ・ミュージック・アワードの数々の部門で、プロデューサー、音楽監督、作曲、編曲、サウンドエンジニアなどで受賞、ノミネートされている。

Lloyd Kandell, Producer, manager
Kit Ebersbachと彼は、Don Tikiの共同クリエーターでプロデューサー。Don Tikiでのステージネームは“Fluid Floyd”。
子供の頃、両親が頻繁に開いていたティキ・パーティーで、マーティン・デニーらのエキゾチカ・サウンドをのレコードを聞きまくっていた思い出がDon Tikiのプロデュースに繋がったという。

Don Tikiを構成するのは、レギュラーのミュージシャン以外に、ステージやレコーディングに参加したゲスト・ミュージシャンや、ステージのみに登場するダンサー、振り付け師、そしてヴィデオ・クルーなど膨大な人数に登っており、それはそれで特徴的で面白いので、Web上でクレジットされているメンバーをそのまま以下にコピペしてみた。

Don Tiki is:(正式メンバー)
Kit Ebersbach – keyboards, band leader
Lopaka Colon – congas, bongo, bird calls
Hai Jung – bass, vocals
Sherry Shaoling – vocals, dancer
Abe Lagrimas, Jr. – vibraphone, percussion
Ryoko Oka – keyboards
Bonny B. – drums
Tim Mayer – reeds
Violetta Beretta – dancer, costumer, vocals
Lloyd Kandell – producer, congenial host

Distinguished Don Tiki Alumnae/Alumni:(Don Tikiに参加経験のある「卒業生」)
Bass – Dean Taba, Miles Jackson, Steve Jones, Jon Hawes
Reeds – Aron Aronita, Rockford Holmes, Jim Howard, Emmett Yoshioka, Tim Tsukiyama
Harp – Sharene Lum
Keyboards – Judy Yoshioka, Jeannette Trevias, Jacob Kohler, Eileen Uchima
Percussion – Carlinhos de Oliveira, Fred Alcain, James Ganeko, Stacy Tangonan, Salaam Tillman, Mike Muldoon
Vibes – Noel Okimoto, Bill Wiley, Francis Hoʻokano
Vocals – Anita Hall, Rachel Gonzales, Imelda, Aaron Sala
Choreography + Costumes – Tunui Tully
Dancers – Alaana Singh, Capella Williams, Carissa Coleman, Lokelani Tully, Shylenn Hall, Tunui Tully, Willow Chang, Julie De Mello, Kahi De La Cruz, Peka Ibana, Michelle Izawa, Summer Jensen, Emi Hart, Pam Sandridge, Kamakoa Page, Nalani, Sky Perkins, Celeste Akeo
Video – Neal Izumi, Keith Kandell, Malcolm Mekaru, George Russell, Denise Van Ryzen

Extraordinary Special Guest Performers:(参加したゲスト・ミュージシャンたち)
Sam Ahia – guitar
Martin Denny – piano
Harold Chang – drums
Augie Colon – percussion, bird calls
Teresa Bright – vocals
Jimmy Borges – vocals
Buddy Fo – vocals, percussion
Sammy Fo – dancer
Chant – vocal group
Jojo Ocampo – tango dancer
Frank Q. Orrall – percussion
Henry Kapono – vocals
Hoʻokena – vocal group
Mihana Souza – vocals
Jake Shimabukuro – ukulele
Ben Vegas – vocals, guitar

※この記事のヘッダ画像はDonTiki.comからお借りしました〜

結構荒い編集の動画だが、これはこれでDon Tikiのいろんな要素を垣間見る事ができる