O’ahu (2015, Peterson Productions)

スラック・キー・ギタリスト、ジェフ・ピーターソンは、マウイ島出身でパニオロ(ハワイアン・カウボーイ)の息子として、ハレアカラ・ランチで育った。時折、マカナと比較されることもある若手のギタリストで、スラック・キー・スタイルを基調としながらも、ジャズ、クラシックなどの要素を取り入れ、独自のサウンドを奏でる。実際、南カリフォルニア大学で、クラシック・ギターをしっかりと学んだという。
その上で、尺八奏者のライル・リーと共演したり、アルバム1枚スラック・キー・スタイルでジャズを演奏したアルバムを制作したり、エリック・クラプトン、アーロン・ネヴィル、ボズ・スキャッグス、そして、クラシックのオーケストラ、インドのスライド・ギター奏者、アメリカン・インディアン・フルート奏者などとも積極的に異種格闘技的コラボレイトをしている。また、ネイザン・アヴェアウとは「マモ」というユニットを結成して、また違った魅力を見せてくれている。彼はこれまでにリリースした7枚のソロ・アルバムをはじめ、エイミー・ハナイアリイのものなど様々なコンピレーションにも参加して、数多くのナ・ホクを受賞しているし、2005年にコハラのマイケル・ブロットマンのプロデュースのもと参加した「スラック・キー・ギター、ヴォリューム2」でハワイアン・アルバムとして初めてグラミー賞をもたらし、2010年に自らのソロ・アルバム「マウイ・オン・マイ・マインド」で、グラミー賞のスラック・キー・アルバム・オヴ・ジ・イヤーにノミネーションされた。

このアルバム「オアフ」はパリ、コオラウ、マノア、カイルア、ワイメア・ベイ、ワイマナロ、ラニカイなどオアフ島の各地にちなんだタイトルの付いた曲を17曲まとめている。「サンセット・アット・ミシェルズ」は彼が、コロナ禍の前までレギュラーで演奏していたカイマナ・ビーチ近くの有名フレンチ・レストランにちなんだ曲。ワイキキ・ビーチを東から眺望してサンセットを楽しみながら食事ができ、早めのディナータイムは窓際の席の予約が取りづらいことでも有名。現在は、毎週水曜日にオン・ラインで小1時間のライヴを配信している。

このアルバム「オアフ」の1曲め「オールド・パリ」は、2016年のナ・ホクでインストゥルメンタル・ソング・オヴ・ジ・イヤーを獲得した。