アイランド・レゲエなKeahiwai出身、POPでROCKなトリオ、Mighty J経由からのソロ・デビュー。
そのデビューアルバム”Mailani”は堂々Female Vocalist Of The Yearを獲得して、その実力の程を証明して見せたが、本作は、３年ぶりの２作め。ジャケット写真が随分と落ち着いて、すっかり大人の女性になったことを感じさせてくれる。
また、アルバムタイトル”‘Aina”は「地球」や「土地」を表すハワイ語で、緑あふれるジャケットは何かオーガニックなフィーリングを漂わせている。
収録曲の多くは、Robert Cazimero, Jon Osorio, Peter Moonといったハワイの「先輩たち」によって書かれた曲を大切にカヴァーしているが、そんな中にThe Beatlesの”Yesterday”やU2の”Still Haven’t Found What I’m Looking For”のカヴァーもサラリと挟み込まれていて彼女なりのバランス感覚を感じ取れる。
この”‘Aina”は、アルバム21世紀を生きる現代のハワイアンの女性Mailaniが、自分の文化的アイデンティティと伝統的な過去のルーツにつながる人生の糸で紡いだ作品と言えるだろう。
レコーディングのメンツは前作同様、Dr. TreyことTracy Teradaが全体的なプロデュースとギター、ウクレレ。Seann Carrollがジェンベをはじめとするパーカッション。Shawn IshimotoがBassを担当している。
更には、ゲストで、Kapena De Lima、Steel guitarのCasey Olsen、Steve Jonesのクレジットもある。