このコンピレーション・アルバムは「ピュア・ハワイアン」の名の通り、ジャケットなどに、フラを題材にした写真で有名な写真家、キム・テイラー・リースの作品を使用し、チャールズ・カウプのチャントに始まり、チャントで締めくくる構成になっている。
収録曲は、ギャビー、ケアリイ、シスタ・ロビ、サンデー・マノア、スティーヴ&テレサ、ローナ・リムなどなど、アイランド・ミュージックからフラ、チャントまで幅広くカヴァーしたなかなか豪華な顔ぶれで全18曲、70分とお得感満載。
また、副題にミュージック&イメージス・オヴ・ハワイとあるように、エンハンスドCDで18枚の美しいハワイの画像も楽しめる仕様で発売されたものだったが、今ではパソコンのOSが認識せずに、ジャケットの見開きページで、「あぁ、こんな写真が見られるはずだったのね、、、」と思いを馳せるしかない。
と、色々総合的にみてゆくと、このCDはかなり「おみやげ」を意識した感がある。
とはいえ、このしっかりした編集ぶりは、なかなか誠実さと心意気を感じるつくりである。
売上も好調だったのか、2005年には2枚め”エルア”もリリースしている。
このクワイエット・ストーム・レコーズは、先に紹介した「アイランド・クラシックス」、「スムース・アイランド・ジャズ」などの企画コンピレーションを数多く出していたレーベルで、中でも「アイランド・ルーツ」シリーズは、ローカルにも好評なローカルヒットの詰め合わせ的コンピでVol.6までリリースしていた。
ツーリストにもわかりやすいメジャーなヒット曲と若いミュージシャンのローカル・ヒットを巧みに編集して1枚のコンピにまとめ上げる手法は、ローカル・ミュージックシーンに様々な形で恩恵をもたらしていたのではないだろうか?
インディーズ・レーベルにも関わらず、2003年には100万ドルを売り上げていたらしい。
- ‘Ike ia Kaunawahine – ‘Ike Ia Kaukini / Charles Ka’upu
- I Ku Mau Mau – Kaulana Na Pua / I Ku Mau Mau
- Hi’ilawe 1972 – Aloha ‘Oe / Gabby Pahinui
- Kawaipunahele / Keali’i Reichel
- E Wai’anae / Pandanus Club
- Keiki O Ka `Aina La / Robi Kahakalau
- Pua ‘Ahihi / O’Brian Eselu
- Ballad of Keawaiki / Peter Moon Band
- Slack Key #1 / Sonny Chillingworth
- Kawika / Sunday Manoa
- Ku’u Lehua / Maunalua
- Pai’ea / Pai’ea
- 12th Street Rag – Sweet Georgia Brown / Ledward Kaapana & Ikona
- ‘Uehe ‘Ami & Slide / Steve Mii & Teresa Brite
- Ku’uipo, Aloha Wau Ia ‘Oe / Lorna Lim
- La’amaomao / Lei’ohu Ryder featuring Uluwehi Guerrero
- Hawai’i ’78 / Makaha Sons Of Ni’ihau
- Ka Mele A Paku’i / Charles Ka’upu