1978年にHawaiian Academy of Recording Arts(HARA)が設立されてナ・ホク・ハノハノ・アウォーズがハワイに誕生して以来、20年目を迎えるこの1997年にあたって、これまで”ソング・オブ・ジ・イヤー”を獲得してきた19曲全てをカヴァーしてみるという結構タフな企画に挑戦したのがこのアルバム。
ザ・ブラザーズ・カジメロ自身、1978年の第1回ナ・ホクにおいて、アルバム「イン・コンサート」でベスト・コンテンポラリー・ハワイアン・アルバムを獲得し、ベスト・グループ、ベスト・メール・アーティストの3タイトルを獲得している。
ザ・ブラザーズ・カジメロは、兄、ロバート・カジメロ、弟ローランド・カジメロからなる兄弟ユニット。
ピーター・ムーンと結成した伝説のバンド、サンデー・マノアで1969年にデビューし、後に、ブラザーズ・カジメロとして活動を始め、30年以上にわたりコンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックの第一線で活躍。
これまでに40作品近くの作品をリリース、数多くの賞を受賞。
2005年に発表されたアルバム「 Some Call It Aloha… Don’t Tell 」は、2005年度グラミー賞で初めて設立されたベスト・ハワイアン・アルバム・カテゴリーでノミネートされた。
ブラザーズ・カジメロとしての活動は2008年のアルバム『Destiny』(それぞれのソロも含め37作目)を最後に休止。
2017年にローランドが他界。デュオとしては『Destiny』が最後の作品となった。
以下、このアルバムの収録曲と、それぞれの楽曲の”ソング・オブ・ジ・イヤー”獲得の年、オリジナル・アーティストをリスト化してみた。
1: Come To Me Gently
1982, Olomana
2: Opihi Man
1995, Kaau Crater Boys
3: Ka Beauty A’o Manoa
1986, Tony Conjugacion
4: Brown Man Blues / Broken Promise
1993, Del Beazley / 1992, Henry Kapono, IZ Kamkawiwoole, Cyril Pahinui, Roland Cazimero
5: Uwehe, ‘Ami and Slide
1988, Teresa Bright & Steve Maii
6: From My Heart
1985, Kaeo
7: Hawai’ian Eyes
1981, Jon & Randy
8: Mana’o Pili
1990, Diana Aki
9: Honolulu City Lights
1979, Keao & Kapono Beamer
10: Morning Dew / Waimea Lullaby
1978, Melvin Leed / 1980, Frank DeLima
11: Cane Fire
1983, The Peter Moon Band
12: Lei Pikake
1994, HAPA
13: Aloha Is
1987, Moe Keole
14: Flying With Angels
1996, Na Leo Pilimehana
15: Lovers and Friends
1984, Audy Kimura
16: Poliahu
1991, Teresa Bright
17: Goodtimes Together
1989, Cecilio & Kapono
どれをとっても有名な楽曲なのに、最終的にブラ・カジスタイルに仕上げてしまっているところがすごい!