Honolulu City Lights, 20th Anniversary, Limited Edition (1998, Paradise Records)

ケオラ&カポノ・ビーマー兄弟の生まれたビーマー家は、遡れば15世紀から脈々と伝わる格式高い音楽一家に生まれ、その血統からはハワイ音楽と深く関わる作曲家や演奏家を輩出し、数々の名曲が生み出されている。

スラック・キー・ギターで奏でるケオラ・ビーマーの音楽は、所謂ハワイアンとは一線を画し、より深く、より幅広い懐を持ってはいるが、ハワイアン・ミュージックのルーツには常に忠実だ。
しかし、一方彼は、アイランドミュージックの先駆者でもあり、シンガーソングライター、アレンジャー、作曲家でもある。

1978年にサーフ・ムービーの金字塔『ビッグ・ウェンズデイ』のエンディング・テーマに、「オンリー・グッド・タイムス」が起用されたことで全世界中のサーファーの間でハワイ音楽を代表する曲として話題となる。
同年には(ケオラ & カポノ)ビーマー兄弟による本アルバム『ホノルル・シティ・ライツ』が発表され、大ヒットを記録。 ハワイのグラミー賞と言われる“ナ・ホク・ハノハノ・アワード”にて最優秀コンテンポラリー・アルバム賞、最優秀楽曲賞など5部門を受賞し、後にカーペンターズがカヴァーしたことにより、改めて世界的ヒットとなった。

なのに、、、、なぜかCDThe 50 Greatest Hawaiian Albums Everには収録されていないのが大人な世界なのだ。本の方では「いの一番」に紹介されているのにねw

ここで紹介しているアルバムは、その20周年記念盤。
ジャケットが、デジパックになり、“影の仕掛け人”トム・モファットの「ご挨拶」が添えられている。

真面目にスラック・キーを演奏しているCDはまた改めて、、、

せっかくなのでカーペンターズのバージョンもどうぞ!