「Teresa Brightの4枚目のソロ・アルバムで、日本でのデビュー・アルバム」と、ライナーノーツにはあるのだが、実際そのとおりで、ハワイ/アメリカでリリースされた形跡はなく、日本のみでリリースされた「企画盤」と言っていいだろう。
2002年にリリースされた彼女のベストアルバム(?)”a Galley”では、デビュー作”Self Portrait“、2枚目”Painted Tradition”、”Ka Pilina”そして、2001年リリースの”Lei Ana”の4枚のアルバムから収録曲がピックアップされ、ライナーでは、ファンの多い日本国内向けに本作”Quiet Girl”と”Clossing The Blue”の2作が制作された旨の記述もあった。そして、細かくクレジットを確認してゆくと”Blieve In Magic, Inc,.”や”Yoshi Nagato”の名前があり、かつては青山の伝説のレコード店パイドパイパーハウスを立ち上げ、後に自らのレーベルも運営した長門芳郎氏がコーディネイトしていた事実が記されていた。
となると、このアルバムのプロデューサー、アレンジャーにChip Douglas, ほぼタイトル曲といっていいJAL “I`ll”のビッグアイランド・キャンペーン・ソング “Perfumes of Paradise”の作曲者としてCyrus Faryarが登場したことに納得がゆく。二人共ハワイ在住のMFQ(Modern Folk Qualtet)のメンバーであり、長門さんは、古くからこの人達とパイプを持っていたはずだからだ。
選曲も、A.C.ジョビンの”Quiet Night”やKui Leeの”I Remember You”、そして、ドメジャーな”Blue Hawaii”をはじめ、英語曲カヴァーが多めの配分で、この辺りも「日本デビュー」を意識した采配なのだろうか、、、
- On A Coconut Island
- Perfumes Of Paradise (Kaulana Ka Aina)
- The More I See You
- Scotch And Soda
- Dream A Little Dream Of Me
- Quiet Nights
- Heavenly Island (A’e Halawai)
- I Only Have Eyes For You
- My Secret Flame
- I’ll Remember You
- Tropical Tapestry
- Moku O Keawe
- Blue Hawaii
- A’e Halawai