Uluwehi Sings Na Mele Hula Aloha ~ Beloved Hula Songs (2009, Kaulupono Music)

Uluwehi Guerreroは、マウイ島ワイルク出身のクムフラで、ヴォーカリストでウクレレ・プレイヤー。
“Ulu”という愛称で呼ばれることも多い彼は、 Kumu Peter Pekelo Dayのもとでフラを習い始めたが、Pekeloが1982年にハワイ島ヒロに引っ越すと、親友でもあるKeali’i Reichelと共に、その後20年近くにわたって”Hälau Hula o Ka Makani Wili Mākaha o Kauaʻula”を運営した。2000年には自らのハラウ”Kauluokalā”を立ち上げ、フラのインストラクターを務めるが、その手法は伝統的、独創的そして優雅で”Uluwehi Style”とも呼ばれる。また、彼の「天使の歌声」とも言われる独特の透き通るようなファルセットボイスの歌声と、グルーブ感溢れるウクレレのストラミングは高く評価されている。

本作、”Uluwehi Sings Na Mele Hula Aloha ~ Beloved Hula Songs”は、ソロとしては、サード・アルバムとなる作品で、彼自身のライナーノーツによれば、「幼かった頃を思い出すと、いつも家族がガレージに集まって、きれいなハーモニーで、ハワイアンソングを歌っていた。それらが、故郷の歌、人々の歴史の歌であることを当時は知らずにいたが、黙って聞いているうちに、そらで歌えるようになったいた。9歳でウクレレを日系人の先生に教わり、ハワイアン・ミュージックへの愛が育っていった。17歳でフラの修業を始め、以来27年間、ハワイアン・ミュージックとフラに抱かれ、導かれてきた。ここに収録されている歌たちは、僕の人生における様々な出来事、愛する人々や場所への思いを表している。・・・」として、そんな楽曲を、自分自身で歌いましたよという直球なタイトル。
歌われているのは、彼にとっての愛の歌、懐かしい、大切な場所の歌、そして、そんな中に、親日家としても知られる彼らしい1曲、神奈川県の鎌倉を美しいと歌う”Nani Kamakura”も含まれている。

本作は、翌2010年の第33回 Na Hoku Hanohano Awardsで、”Male Vocalist”, “Hawaiian Album”, “Song of the Year”, “Favorite Entertainer”, “Liner Notes”, “Hawaiian Language Performance”,
そして、”Album of the Year Award”の7部門にノミネートされ、”Liner Notes” と”Hawaiian Album of the Year”を見事に獲得している。