MO’O’OLELO (2003, Makuakane Records)

クムフラであるFrank Hewettのアルバム。

現在のフルネームは、Loea Lehua Frank Kawaikapuokalani Hewett。
Loeaは、フラマスター、エキスパート、スキルを積んだ人のこと。クムフラを指導するトップに与えられる称号で、フラの伝統を次世代に継承させる若きクムフラの指導者の地位にある。世界中から愛され最も尊敬されるクムフラ、フラの神様と呼ばれ、絶大な人気を誇る。
Kahuna(神と繋がり専門的な儀式などを行う達人)であり、ヒーラー、チャンター(祈りを唱え届ける人)、コンポーザー(作詞作曲家)など多くの才能を持ち、多くのメレを生み出すことでも知られている。
代々の”Kahuna”の家系に生まれ、幼い頃からフラ、祈り、薬草のこと、ヒーリング、ロミロミ、ホオポノポノなどを自身の祖父母やハワイのクムフラ達から学ぶ。そんな、自身の幼少期に”Kupuna(年配の人、先生、老人)”達が語って聴かせてくれた先祖や土地に関する歴史や神話、儀式で必要な所作や知識など、過去の歴史や伝統から受け継がれ、今の自分に必要な諸々の「学び」。そして、すでに”Kupuna”となった自分が次の世代に伝えてゆくこと。それら全てを、ハワイ語で「歴史」を表す言葉”MO’O’OLELO”と呼んでいる。
このアルバムは、Hewett自身の中に存在するいくつかの”MO’O’OLELO”を寄せ集めて1枚の作品にまとめたものだ。
自分のお気に入りの”MO’O’OLELO”が広く後世に継承されるためにも、形にしたかった1枚のようだ、

1978年に自らのフラ・ハラウ、Kuhai Halau O Kawaikapuokalani Pa ‘Olapa Kahikoを設立。
現在はハワイ島キラウエア火山の近くにハラウ兼自宅を持ち、ハワイのみならず、アメリカ本土、アジア、ヨーロッパとハワイを往来する多忙な日々を送る。

このアルバムのプロデューサーとレコーディング・エンジニアを務めたのはThe Pandanus ClubKenneth Makuakaneで、演奏面でもGuitar, Bass, `Ukulele, Keyboardsを担当している。
メインのヴォーカルは、もちろんKawaikapuokalani Hewettで、コーラスとしてOlonmanaのJerry Santos、Hoku ZuttermeisterLorna Limらの名前がクレジットされている。
また、Slack key guitarにDwight Kanae、Steel guitarにPaul Kimの名前がある。

  1. Mooolelo (`oli)
  2. Kaua` i Hemolele I Ka Malie
  3. Pua Mokihana
  4. Kaulana Ka Inoa A O Hanalei
  5. Kaulana Ni` ihau
  6. Habalei in the Moonlight
  7. Ka Hololio
  8. Lei Ana Ni `ihau
  9. Lei Ana Kaua` i
  10. Hinale
  11. Ni` ihau Ka Heke La Ea
  12. Ka` ililauokekoa
  13. Pua Melia