Ka Pua Hae Hawai’i (2006, Koops 2 Entertainment)

Na Palapalaiの3rdアルバム。
2003年のNa Hoku Hanohano Awardsで、デビューアルバム” Ma Kani Olu Olu”がいきなり5部門を受賞し、フラ界の超新星とまで呼ばれたNa Palapalai。
2002年のCDデビュー前から、フラの世界ではすでにその実力は知られ、彼らのそのサウンドは、トラディショナルでハワイアン・スタンダードなスタイルを守りつつ、洗練された心地よいサウンドに仕上げた名曲ばかりで、すべてのハワイアンミュージックファンを魅了している。特にフラダンサーたちからの支持は圧倒的だ。
アルバムは枚数を重ねるごとにそのクォリティーを高めてゆき、トラディショナルな世界観のある楽曲を演奏しても、現代的な洗練されたアレンジを加えることでNa Palapalai独自の世界観を構築している。
ハワイ語で歌うこと、全員でソロを取りながら美しい高音ハーモニーを聴かせるハワイ伝統のファルセット歌唱を大切にし、古代から伝わるハワイ独自のフラを代表とする伝統文化を守り伝えようとする姿勢にも多くの支持が集まるところだ。
ゲストプレイヤーには、Aaron SalaやShawn Ishimoto(BB Shawn)の名前が確認できる。

Na Palapalaiは、ハワイ語で「シダ」という意味を持ち、ハワイ文化、殊更フラで使用するレイや冠にも重要な意味をもたらす要素の一つだが、今回のアルバムでは、シダ同様にレイや髪飾りなど、ハワイの日常的な場面でも、さまざまな意味合いを持って利用される「”Ka Pua Hae Hawai’i”=ハワイの花々」に関する歌が数大く収録されている。