Makani Olu Olu (2002, Koops2 Entertainment)

ハワイ島ヒロ出身のバンド、ナ・パラパライ。

彼らは現代のハワイの音楽シーンにとって最も重要なグループの一つともいわれている。

1995年に、ヴォーカル&ウクレレのカプラナケハウ・”ケハウ”・タムレ、ギター&ヴォーカルのクアナ・トレス・カヘレが、友人のアコニ・マラカスのアコニ&ザ・パラパライ・パッチというグループに参加した事がきっかけとなり、翌1998年に2人は、ベース&ヴォーカルのケアオ・コスタを加えてナ・パラパライとなる。
彼らのCDデビューは2002年だが、彼らの存在はすでにフラ愛好者らの間ではとてもポピュラーだったようだ。

「ナ・パラパライ」とはハワイ語で「シダ」を意味する。
シダは伝統的なハワイの文化の中で、最も重要で、象徴的な要素の一つ。
クムフラでもある3人のメンバーは、子供時代から、お互いを才能あるダンサーとして知っていた。と同時に、彼らは昔ながらの方法で音楽を演奏する事を、オハナ、クプナ達から学んでもいた。

彼らは、そのすばらしい演奏の才能と美しいファルセット・ヴォイスの融合を持ってオリジナル曲と未だ存在価値を失わないハワイの伝統的なスタイルのスタンダードナンバーを演奏する。
彼らは古き良きハワイの伝統音楽を次の世代へと伝えようとしているのだ。

2002年に発売されたデビューアルバム「マカニ・オル・オル」が空前のヒットとなり、ナ・パラパライの名前は世界中に知れ渡ることとなった。

ハワイアン・クラシックの解釈とオリジナル曲で構成されたナ・パラパライのデビュー作は、2003年のナ・ホク・ハノハノ・アウォーズでグループ・オブ・ジ・イヤー、ハワイアン・アルバム・オブ・ジ・イヤー、アルバム・オブ・ジ・イヤー、ハワイアン・ラングイッジパフォーマンス、そしてホク・メレの5部門を獲得した。

その存在感を、着実に積み重ねていくものと思われたナ・パラパライだったが、2012年には惜しまれつつ解散してしまったが、2018年に再結成し、活動を再開させている。

今年、2月リリースの”Greatest Hula Hits”, “Back to the Patch”はiTunesのみで配信中。