Crossing The Blue (1998, Pioneer LDC)

Quiet Girl“から2年。パイオニアLDCの企画第2弾で日本のみでリリースされたTeresa Brightのアルバム。
Executive ProducerにYoshi Nagatoとあるので、日本のマーケット向けに企画されたモノであることも間違いなさそうだ。
それだけに、結構、カヴァーソングを取り上げているが、企画のキモはその辺にありそう。
ボーナストラックを含む、全14曲中、6曲がカヴァーソングで、残る8曲はTeresa自身の選曲によるハワイアンソング。
ハワイアンソングはハワイでレコーディングされた様で、Cyril Pahinui, Ben Vegas, Steve Jonesらの名前がクレジットされている。また、カヴァー曲のほとんどがサウンド面でのプロデューサーを務めた、あの”America”のメンバーの1人、Gerry Beckleyの自宅スタジオで収録されている。
The Beatlesの大ヒット曲”And I Love Her”を”And I Love Him”としたものや、The Beach Boysの”Don’t Talk”, 日本では大瀧詠一プロデュース、シリア・ポールの「夢をみるだけ」で知られるThe Everly Brothersの”All I Have To Do Is Dream”, そして、”The Look Of Love(恋の面影)””The Windmills Of Your Mind(風のささやき)”といった映画のサントラが選曲されているあたりも長門さんのBelieve In Magicらしさかな?などと思ってみたり。
まぁ、とはいうもののハワイ要素を薄められたPOPS寄りなTeresaのアルバムであっても、この声を聞くとやっぱりハワイの風を感じずにはいられなくなるのだ。

  1. Mahina O Hoku
  2. Opae E
  3. Blue Hawaiian Moonlight
  4. That’s The Hawaiian In Me
  5. And I Love Him
    Written-By – Lennon-McCartney
  6. Maile Swing
  7. Don’t Talk (Put Your Head On My Shoulder)
    Written-By – Brian Wilson
  8. Slowly
  9. All I Have To Do Is Dream
  10. The Look Of Love
    Written-By – Burt Bacharach, Hal David
  11. The Windmills Of Your Mind
  12. E Ola E
  13. Kiss Of Life
    Written-By – Gerry Beckley
    Bonus Track
  14. Kiss Me Love