Four Hands Sweet and Hot (1999, Dancing Cat Records)

気がつけば、ふたりともお亡くなりになっているんだな、、、

Phinui Brothersの次男で、スラック・キー・ギターの名手Cyril Pahinui(1950-2018)と、スティール・ギターの名手Bob Brozman(1954-2013)のアコースティック・ギター・デュオ作品で、Bob BrozmanとGeorge Winstonのプロデュースで、Dancing Cat Recordsからリリースされた”Slack-key and Steel duets”シリーズの3枚目に当たる。
以前紹介した、Barney Isaacs & George Kuoの”Hawaiian Touch”は、このシリーズの第1作め。

ハワイアンの名曲を、アルバムタイトル”Four Hands Sweet and Hot”にもあるように時にしっとりSweetに、時にHotでエキサイティングに、様々なテンポと幅広いキホアル・チューニングを駆使して、表情豊かに届ける一枚。
基本コンセプトは、フィンガーピッキング+アコースティック。12弦ギターを中心としたCyrilのスラック・キー・ギターと、近年ではフラの伴奏などでしか目にすることのなくなったBobのアコースティック・ラップ・スティールのデュオ演奏にこだわってレコーディングされている。収録されている全16曲中、11曲はインストゥルメンタル。

ライナーノーツでは、Dancing Catらしく、曲ごとの使用楽器、チューニング、そして、各曲のバックグラウンドも丁寧に紹介されている。