2年以上、こんなブログを続けていると、さすがに僕のCDコレクションで未紹介の作品は結構少なくなってきた。
そんな中、これまで20年近く収納はされていたのに、iTunesに取り込まれるわけでもなく、ひたすらオーラを消して存在し続けたアルバムもちょいちょい発見される。
これもそんなアルバムの中の1枚。
アーティスト名:Kawika、アルバムタイトル:Shaka!
ジャケットのHiro Kumeさんのタッチと発売元でhachamaのPacific Heavenシリーズの作品と判別できる。
なぜか長年にわたって、ノーマークのまま我がコレクションの中に、ひっそりと佇んでいてくれた、、、、ごめんよ
で、ハワイ語で”Kawika”は英語の”David”をハワイ語化したもので、KaukahiのDavid “Kawika” Kahiapoとか、Justin “Kawika” Youngとかいろいろいるし、Brothers CazimeroやPeter Moonのヒット曲”Kawika”など、なかなかハワイの音楽周りでは出現率の高い単語ではあるのだが、そもそもはDavid Kalakaua王にちなんで使用されたり、名付けられたりする単語。
なので、アーティスト名”Kawika”とだけ言われても「誰?」ってなってしまうので、このアルバムが「軽視」されてしまっていたのかもしれない。(ここまで、わたくしの言い訳w)
そこで、改めてちゃんと調べようとしたのだが、ライナーにも”Kawika”としか表記されておらず、ちょっと路頭に迷っていると、各曲の作詞&作曲クレジットのところに、小さくKawika Regidorの名前が見えた!そして、だったら知ってるわ!!となった。
Kawika Regidorは、”Hawaiian Style” 3, 4と5, “Dreaming Paradise“, “DVD: OverDrive Live Vol.1“に収録されていたし、”Duets- Island Style“ではLehuaと”you’ve Got A Friend”を歌うなど、色々ローカルヒットのコレクションであるコンピに登場していたし、収録曲の並びから、本来この作品のタイトルは”Shaka!”ではなく、”The First Time”であることが判明した。
アルバムタイトル変更するは、アーティスト名省略するは、、、あんまり愛の感じられない取り扱いだと感じてしまう。
ここで、気を取り直して、Kawika Regidorについて紹介すると、このKawikaくんはマウイ島のBaldwinハイスクールの出身で、この当時、UHの在学生。Tahitian dancerで、 Song writerそして、ギター、ウクレレ、ポリネシアン・ドラムの奏者でもある。そして、誰をも引きつけづにいられない彼の甘い歌声は高校時代から高く評価され、Na Hoku Hanohanoの奨学金をうけていた。
このアルバム以前に「単発」で発表していた曲がコンピレーション”Island Love Shack 2″に収録され、一気に注目を集める存在となり、満をじして発表したフル・アルバムがこの”The First Time”だったという訳。
そして、このアルバムは翌年Na Hoku Hanohano Awardsの”Most Promising Artist”のノミネートされる事となる。
このアルバムは、Kawikaのオリジナル8曲とStevie Wonderの”I Just Called To Say I Love You”を含む4曲のカヴァーで構成されたよくまとまった作品である。
Kawikaは、本作以外に、NEOS Productionsでもう2作、“Paradise” と“Growing Up”とベスト盤をリリースしている。
その後、どうしてるんだろう、、、?
↓以下、オリジナルの”The First Time”でのリンクなど(日本版は廃盤)