Lullaby (2001, Palm Records)

Charles Michael Brotmanは言わずとしれた癒やし系ギターユニットKohalaのリーダーであり、Palm Recordsの主宰者であり、オーナーであり、アルバム・プロデューサーとしての企画力、編集力も抜きん出ていて、これまでに彼が手掛けた数多くのコンピなども紹介してきた。
本作”Lullaby”は、そんな数ある作品の中でも、本作は出色のできと言っても過言ではない企画アルバム。

その名の通り、様々な子守唄をさまざまな(主に)ヴォーカリストをフィーチャーしてコンパイルしている。
オケの部分はCharles Michael Brotman、及び、Charlie Recaido, Kevin TevesのKohalaの面々が手堅くかっちり造った上に、彩りを添えるバラエティーに富んだヴォーカリストとは、Lim FamilyからLorna Lim、元Hawaiian Style BandBryan Kessler、そして、Robi KahakalauKalapanaからはMalani Bilyeu, SeawindのPauline Wilson、そして、Brother Noland、で、ちょっと驚くのはBetsy Curtisなる女性で、なんと、かつて昭和の時代に日本でフォーク・デュオとして活躍したベッツィー&クリスの片割れさん。昭和つながりで言うならば、誰の選曲なのか「こんにちは赤ちゃん」がインストで収録されていたりもする。そして、KohalaのKevinさんのちょっと珍しい歌声が#9で聞けたり、なぜか、ソロ・デビューを目前に控えたJake Shimabukuroもヴォーカリストではないもののフィーチャリング・アーティストとして名を連ねている。
優しいオケに、優しい歌声や音色の載った珠玉の小1時間は、子供でなくてもまどろんでしまう快適音楽空間。