How to Play the Hawaiian Steel Guitar (2008, Mutual Publishing)

ハワイアン・ミュージックといえば、スラック・キー・ギター、ウクレレ、そして、ハワイアン・スティール・ギターが3大必須楽器。

リヴァーブ多めのあのスライドのサウンドが一発入るだけで、少し懐かしいワイキキのビーチ・サイドで、つばの大きな麦わら帽をかぶったビキニのオネェさんがトロピカル・カクテルを飲んでる絵が浮かぶという、完璧なパブロフの犬。

何故か、自分にとってはギターよりもウクレレよりも、圧倒的にリゾート感が強いのがスティール・ギター。
やっぱ、ハッパ・ハオレ系で多用されていたせいなのかなぁ?

そんなハワイアン・スティール・ギターの教則本を、自らもプレイヤーである著者ヘンリー・カレイアロハ・アレンがまとめた一冊。

これまた、ミューチュアル・パブリッシングからの出版。

ハワイアン・スティール・ギターの歴史、楽譜の読み方、チューニング、バーの使い方の解説の後に11曲の練習曲がタブ譜とともに紹介され、さらにその模範演奏などが収録されたCDも付録についているというイタレリツクセリ系な一冊。
と、思わせておいて、そのCDをプレイすると、そこから聞こえてくるのあのスティール・ギターの音ではなく、全編、安いエレピの音色。
???何故、スティール・ギターで演奏しない!? あのトロピカルなサウンドを自らの手で発するためにこの本を手にしているのだ、、、当然のことながら、アマゾンのレヴューもボロクソw

とはいえ、著者ヘンリー・カレイアロハ・アレンは、なかなかの重鎮で大御所さん。
彼は、1933年にハワイ島ヒロで生まれ、後にオアフ島に引っ越してきて、15歳でワイキキのホテルで演奏活動を始め、20歳のときには「ハワイのビング・クロスビー」と呼ばれたアルフレッド・アパカのもとで正式にプロとしてのキャリアをスタートさせる。LAで音楽理論やジャズを学んだ後にハワイへと戻り、数多くの楽曲の作曲、アレンジやテレビ番組の音楽制作を手掛けた。

スチールギター、ヴォーカルをメインにしつつ、ギター、ウクレレもプレイして、ハワイ・コールズや、マーティン・デニーをはじめ、数え切れないほどのミュージシャンたちとの共演歴を持つ。
ドン・ホーのハリウッド・ボウルでのコンサートをはじめ、様々なスペシャル・イヴェント、コンサートに向けた作曲やアレンジを手掛け、ハワイ諸島をめぐるクルーズラインの船内エンターテインメント・ショーや、西マウイ、カアナパリ周辺を中心にホテルなどで複数のハワイアンショーのプロデュースや演出を数多く手掛ける。

2004年にはハワイ州から長年に亘る音楽教育やハワイアン・ミュージックを通してハワイをプロモートしてきた功績を讃えられ、4月4日をヘンリー・アレン・デイとして認定されたり、2015年にはHARA(ナ・ホク・ハノハノ・アウォーズを主催するハワイアン・アカデミー・オヴ・レコーディング・アーツ)からライフタイム・アーチーヴメント・アウォードを送られている。

この本の出版記念店頭イベントの様子らしい