ミュージシャンであり、エンターテイナーとして、音楽、演技、映像、舞台とマルチな才能を見せてくれるエリック・ギリオム。彼のバイオに関しては、先に紹介したデュオ・ユニット”Barefoot Natives“の記事で概要を紹介しているので、そちらを参照していただきたい。
マウイでレコーディングされたこのアルバムは、プロデューサー&アレンジャーにウェンデル・ワリントンを迎え、様々なカヴァーを含むPOPな秀作。(今更ながらに、自分のウェンデルへのノーマークぶりを恥じる出来栄え)
アルバムのオープニングを飾るのは、ハワイアン・レゲエなテイストのリズムにデヴィッド・チョイのサックスが心地よい”I Wanna Be By Your Side”。2曲め、イントロでハワイアン・チャントの絡むアルバムのタイトル曲”Into The Mystic”は、ヴァン・モリソンのカヴァー。続く”A’O”ではケアリイ・レイシェルをゲストシンガーに迎え、この曲でも絶妙にハワイアン・チャントが絡んで、独特の荘厳感を漂わせる。他にも、スティーヴィー・ワンダー”I Am Singing”、EW & Fのモーリス・ホワイト”In The Stone”と彼のサービス精神を感じる耳馴染みのあるカヴァーの選曲が続くが、残りの約半分はウェンデルの手によるもの。アルバム全体を通じて、コンテンポラリーなハイセンスのPOPSと、トラディショナルなハワイアン・スピリットが、絶妙に配合された1枚。それにしても何かに付けて器用な才能を持つ人だ。
- I Wanna Be By Your Side
- Into The Mystic
- A’O
- I Am Singing
- Ka Makani
- Slow Down
- In The Stone
- Kaua Rain
- The Shapers
- Into Each Other’s Eyes
- Lehua
- Love Warriors