Kane’Ohe (2007/2008, Bass Plus Music Arts/ビクターエンタテインメント)

Nathan AweauHAPAの活動と並行して行っていたソロ・プロジェクトで、アルバム”The Hawaii Classic Series”に続いての作品となる。
アルバムタイトルの”Kane’Ohe”とは、オアフ島のイーストコースト、コオラウ山脈に抱かれる様にしてカネオヘ・ベイを臨む、ローカルな美しい町。ここは、Nathanのホームタウンで、アルバムのタイトルチューンでもある”Kane’Ohe”は、この自然に恵まれた美しい町を讃え、愛する家族と共に過ごせるこの故郷や我が家、家族の素晴らしさを讃える内容となっている。
ちなみに、ハワイ語で”カネオヘ(Kane’ohe)”とは、”竹の男”という意味でもあるらしい。
このアルバムも、全ての楽曲をNathan Aweau自身が手がけ、ヴォーカルを含む、楽器全ての演奏、アレンジも全てを彼1人でこなしている。この時期、Nathan Aweauは実力派パフォーマーとしてだけでなく、作曲/アレンジ、自宅Bathroom StudioでのホームレコーディングDTMエンジニアぶりを発揮するなど、トータルでのユニークな才能を評価されている。

この作品は、彼の大ヒット作である”E Apo Mai“と比較すると、少しだけPOPS的だったり、R&B的な洗練され加減を控えめにし、その分、昔から脈々と受け継がれてきたハワイアン・ミュージックのツボを的確に捉え、ハワイ要素を多めに配合したような感じで、そのさじ加減も絶妙。