E Apo Mai(2001, B. P. Music Arts)

アイランド・ミュージックで個人的に3本の指に入るアーティストが、このネィザン・アヴェアウ

とにかく器用で巧い!
多種多様な楽器をこなし、洗練されたアレンジを施し、自らの豊かな歌声をのせて届けてくれる。
手元にこの人のアルバムが7枚あるが、アルバムごとにコンセプトによって、ハワイアン寄りになったり、ジャズよりになったりなどあるが、どれも「ハズレ」がない。
録音は、”My Bathroom Studio”とクレジットがあるが、これは実際彼の自宅のバスルームに16トラックのポータブル・ミキサーを持ち込んで、自ら全ての楽器を担当して完成させたのだという。

音楽一家に生まれ、小さい頃にピアノを習い、ギターとウクレレも学び、歌う才能にも恵まれていたという。
そして、中高生時代にはサックスをメインにしていたという器用さ。
大学に入って、ジャズのアンサンブルでベースを担当し、この時期にエレクトリック・ベースをメインでプレイする決断をした。

1983年には、ローカルの名だたるミュージシャンたちのサポートとして、プロの道を進み始め、中でも、ドン・ホーのバンドには16年(1989~2005)に亘って在籍し、多くの経験を積んだようだ。

そんな彼は、1997年にフラ・レコードから声をかけられ、1st アルバムとなる「Center Stage」をリリース。そして、2nd “One More Road”につづく3枚めが、この”E Apo Mai”。大ヒットアルバムとなり、一躍彼の名前をポピュラーなものにした。

1枚の中に、ハワイアン、カントリー、ポップ、ドゥーワップなど、様々な要素をうまく取り込んで、ネィザン色にまとめ上げている。

  1. E Apo Mai
  2. Mahinahina
  3. Kamakani Ka’ili Aloha
  4. Place Called Hawaii
  5. Kaimana Hila
  6. Pua Li’lia
  7. Keiki O Ka Aina
  8. I’ll Remember You
  9. Maile Lei (For Your Hair)
  10. Latitu
  11. Akaka Falls
  12. Aloha Pumehana
  13. Kawohikukapulani
With gorgeous hula by Miss Hawai’i 2008, Nicole Fox
ベーシストとしての実力はこんな感じ! Sukiyaki~ Come Together