Ehime Maru (2001, Four Strings Records)

2001年2月9日、愛媛県立宇和島水産高等学校の漁業練習船えひめ丸が、深海から急浮上したアメリカ海軍所属の攻撃型原子力潜水艦グリーンビルに衝突されエンジン周辺を損傷、約5分程度の間に沈没し、えひめ丸35名の乗務員の内9名が死亡した。
この事故の際、グリーンビルは、浮上以前からソナーでえひめ丸の存在に気付いてはいたが、グリーンビルには民間人16名が搭乗していた為、クルー等はこの民間人の対応に追われ、ソナーでの確認作業を怠ったとされる。

この不幸な事故を受けて、Jakeが亡くなった9名の家族支援のために売上を寄付する目的で制作されたCD。
このCDのライナーには「9名の行方不明者の為」と表現されているが、CDの発売当時は死亡が確定していなかったためと思われる。
自身のソロ・プロジェクト準備のため来日していた時にこの事故のニュースを知ったJakeは、居ても立ってもいられずにこのときの気持を急遽、曲にまとめた。この曲は、亡くなった2人の教官、3人の乗組員、4人の実習生、計9名にちなんで、この曲はminor add 9というコードをベースに組み立てられ、穏やかに始まった曲が、徐々に緊張感を高めてゆき、事故後のの混乱やカオスを表現した後に、犠牲者たちへの慰霊の意を込めたメランコリックなメロディーで締めくくられる。

翌2002年、オアフ島ホノルルのカカアコ・ウォーターフロント・パーク内に当時の高野山高校宗教科の生徒らが寄付を募り、慰霊碑が設置された。
もともと宇和島市の姉妹都市であったホノルル市との友好を今後も深め、この不幸な事故を風化させないことを目的として、2021年2月11日には、愛媛県立宇和島水産高校で、事故後20周年の追悼式が催された。