C&K (2009, C&K Records)

Henry KaponoのWebストアでは”C and K White Album” CDとして販売されているCD。

Cecilio & Kaponoはハワイのコンテンポラリー・ミュージック・シーンを代表するヴォーカル・デュオであり、74年にデビューを飾ったセルフ・タイトル・アルバム”Cecilio & Kapono“は日本でも大ヒットとなり、新世代のハワイアン・ミュージックに世界中の視線を釘付けにし、ハワイ/西海岸を中心に精力的なライブ活動を続けた。
その70年代を席巻したAOR/サーフ・ロックの代表格、Cecilio & Kaponoの約20年ぶりの新作スタジオアルバムが本作”C&K”。
スタジオ録音は1988年”Goodtimes Together”以来となる。
全曲オリジナルの新曲で、ローカルのラジオ・ステーションでも頻繁にオンエアされた好評のシングル”Smooth Sailin'” と”Back In The Day” を含む全8 トラック、約35分を収録、、、て、ちょっと短くないですか?
美しく澄み切ったヴォーカル・ハーモニーとシンプルで爽やかなアコースティック・サウンドはベテランの風格。

CDのクレジットによれば、レコーディングはハワイカイのAvex Studios Hawaiiで行われ、ミックスはKalapanaのGaylord Holomakiaが務めている。また、アレンジと追加楽器類は1970年代CBS時代からお付き合いのある作曲家、プロデューサーのMartie Echitoなる人物が一人で担当したようで、リズム系を器用に打ち込める人なのでしょう。
Cecilio & Kaponoは、この年、2009年に、the Hawai’i Academy of Recording Arts (HARA)の”Lifetime Achievement Award” を受賞しており、翌2010年のナ・ホク・ハノハノ・アウォーズでは、このアルバムで “Contemporary Album of the Year”にノミネートされた。
2003年の結成30周年のライヴ”Lifetime Party“を経て、再活動を始めたC&K、2006年頃から3年連続の来日公演も果たした。

しかし、順調に活動再開を果たしたかに思われた2012年。
Cecilio Rodriguezは少女たちに対する性的虐待で逮捕されてしまい、またしても、デュオでの活動は叶わぬものとなってしまうのだった。