この人もバイオ情報なし。
だが、アルバムのクレジットをたよりに、色々とググってみると、断片的に関連情報が拾えた。
このアルバムで、いくつかの楽器で参加し、レコーディングのエンジニアも努めているPierre Grillという人は、南フランス生まれの移住ハワイアン。昨年リリースされたOhta-sanの新作”アメイジング・ウクレレ”を始めとして、古くからエンジニア、アレンジャー、キーボディストとして、Ohta-sanの共同プロデューサーでもある人。
2009年には、ジャズヴォーカルのGenaiと組んで、ビートルズのカヴァーアルバムを制作したりもしている。
また、自身は「世界夢紀行・ピアノ編」というピアノでハワイアンを奏でたシリーズを発表しているが、商品説明にある「スラックキー・ピアノ」ってなぞw 調律を変えてるの???
ともかく、このPierre Grilがマノア谷の自宅に構える「ランデブー・レコーディング・スタジオ」が、様々な作品の発信基地になっておりのだが、20年ほど前は、ダウンタウンの倉庫街にあったというので、このアルバムのレコーディング時はそちらの方ではないかと思われる。
ライナーでCarrieがPierreに謝辞を表明しているが、彼がキーマンとなって、このプロジェクトを熱心に推進していったのは間違いないようだ。
ここまでのところ、Carrieより、Pierre情報ばかりになってしまったが、彼女に話を戻すと、クレジットを見れば分かる通り、とにかく器用に様々な楽器をこなす人。歌詞やタイトルにハワイの地名やハワイ語が登場するものの、その歌声は、むしろ、フォークやカントリーを思わせる伸びやかで透明感のあるもの。サウンド的にも、所々にスラック・キーぽいフレーズが聞こえたり、パフ・ドラムやノーズ・フルートを思わせる音色が聞こえるが、その辺りもジェンベやパンフルートで雰囲気を匂わせるにとどまっている。
- Paniolo Cowgirl
- Tango Under The Mango Tree
- Hanakapial Lullaby
- Go Hawaiian
- Ho’ohelele’i
- Kauloa Picnic
- Kiawe Skies
- Dressed In Red
- Cry Of The Wilderness
- Down That Road
- Wild One
Carrie Nicol: Vocals, Hawaiian Slack Key Guitar, Lead & Rhythm Slide guitar, Piano, Bass, Synth
Jan Jeffries: Drums, Congas, Djembe, Percussions
Gianmarco Tsukano: harmonica
Davi: Soprano sax, Panflute
Pierre Grill: Shakuhachi, Synth, Drum programming