Kiawe Skies (1996, Carrie Nicol)

この人もバイオ情報なし。
だが、アルバムのクレジットをたよりに、色々とググってみると、断片的に関連情報が拾えた。

このアルバムで、いくつかの楽器で参加し、レコーディングのエンジニアも努めているPierre Grillという人は、南フランス生まれの移住ハワイアン。昨年リリースされたOhta-sanの新作”アメイジング・ウクレレ”を始めとして、古くからエンジニア、アレンジャー、キーボディストとして、Ohta-sanの共同プロデューサーでもある人。
2009年には、ジャズヴォーカルのGenaiと組んで、ビートルズのカヴァーアルバムを制作したりもしている。
また、自身は「世界夢紀行・ピアノ編」というピアノでハワイアンを奏でたシリーズを発表しているが、商品説明にある「スラックキー・ピアノ」ってなぞw 調律を変えてるの???
ともかく、このPierre Grilがマノア谷の自宅に構える「ランデブー・レコーディング・スタジオ」が、様々な作品の発信基地になっておりのだが、20年ほど前は、ダウンタウンの倉庫街にあったというので、このアルバムのレコーディング時はそちらの方ではないかと思われる。
ライナーでCarrieがPierreに謝辞を表明しているが、彼がキーマンとなって、このプロジェクトを熱心に推進していったのは間違いないようだ。

ここまでのところ、Carrieより、Pierre情報ばかりになってしまったが、彼女に話を戻すと、クレジットを見れば分かる通り、とにかく器用に様々な楽器をこなす人。歌詞やタイトルにハワイの地名やハワイ語が登場するものの、その歌声は、むしろ、フォークやカントリーを思わせる伸びやかで透明感のあるもの。サウンド的にも、所々にスラック・キーぽいフレーズが聞こえたり、パフ・ドラムやノーズ・フルートを思わせる音色が聞こえるが、その辺りもジェンベやパンフルートで雰囲気を匂わせるにとどまっている。

  1. Paniolo Cowgirl
  2. Tango Under The Mango Tree
  3. Hanakapial Lullaby
  4. Go Hawaiian
  5. Ho’ohelele’i
  6. Kauloa Picnic
  7. Kiawe Skies
  8. Dressed In Red
  9. Cry Of The Wilderness
  10. Down That Road
  11. Wild One

Carrie Nicol: Vocals, Hawaiian Slack Key Guitar, Lead & Rhythm Slide guitar, Piano, Bass, Synth
Jan Jeffries: Drums, Congas, Djembe, Percussions
Gianmarco Tsukano: harmonica
Davi: Soprano sax, Panflute
Pierre Grill: Shakuhachi, Synth, Drum programming