Hawaiian Touch (1995, Dancing Cat Records)

あの「ハワイ・コールズ」で25年間もの間メインのスティール奏者として活躍した、ハワイを代表するスティール・ギター奏者のひとり、バーニー・アイザックスの代表作にしてラスト・アルバム。

1948年にプロとしてのキャリアをスタートさせたバーニー・アイザックスは、50年代に弟のアッタとギャビー・パヒヌイと共演でエレクトリック・スティールでの演奏をカットしていたが、アコースティック・スチール・ギターとアコースティックなスラック・キー・ギターの共演をレコーディングしたものとしては、ハワイの音楽史上最初のアルバムとなる。

アイザックス家は、父が作曲家としても高名なミュージシャンの、アーヴィン・アイザックス。
そして長男が、このバーニーで、次男ノーマンはベーシスト、そして、三男も著名なスラック・キー・ギター・プレイヤーのアッタ・アイザックスという音楽一家。

1924年生まれのバーニーが、このアルバムでは、なんと年齢差が31歳もある、スラック・キー・ギター奏者、ジョージ・クオとのデュオで録音。ジョージは、エディー・カマエのサンズ・オヴ・ハワイに在籍していたこともある実力者。
このアルバムは、ジョージ・クオとジョージ・ウィンストンの共同プロデュース作品。

このアルバムでは、「プア・リリア」「ビューティフル・カハナ」といったバラード曲から、躍動感溢れる「モアナ・チャイムズ」「フラ・ブルース」まで、絶品のスティール・ギターの魅力が堪能できる作品。