ジョアニー・コマツ。彼女も情報の少ないミュージシャン。
数少ない女性スラック・キー・ギター・プレイヤーの1人で、ソロアルバム以外では、ジョージ・ウィンストンの主催するダンシング・キャット・レーベルのクリスマス・アルバムに、名だたるスラック・キー・ギターリストと共に名前を並べている。キホアル・クリスマスでは、Po La’i E (Silent Night)を、ハワイアン・スラック・キー・クリスマスでは、O Holy Night (Pö Hemolele)で、妹のルースと共に参加している。
このソロ・アルバムでも、ゲスト・プレイヤーには錚々たる面々が名前を連ねている。
プロデューサーも兼任したキーボーディスト、アレンジャーにはキット・エバースバック、珍しくキーボード、シンセサイザーでクレジットされているのがダニエル・ホー。ギタリスト陣では、ソニー・チリンワース、オジー・コタニ、ケオラ・ビーマー、そして、ケネス・マクアカネといった具合だ。
そうした大御所の参加したオケに乗った彼女の独特のヴィブラートをしたためた伸びやかで、透明な歌声は、独特の存在感を届けてくれる。時折、ハワイ語も交えて歌われるのだが、なぜかメロディーや節回しはハワイアン濃度低めで、フォーク寄りの爽やか系。様々な曲の合間に聞こえてくるハワイアン・ノーズ・フルートやリコーダーは、妹ルースによるものだが、これまた、のどかでメルヘンチックな響きさえして、ヴォーカルと絶妙に絡むそのサウンドは、コマツ・ワールドにおける重要なポジションを占めている。
コマツだけに、レーベル名はリトル・パインか!
- Sail the Hokule`a
- Queen`s Jubilee
- Kahakuloa
- At Ka`ena Point
- The Wind of Moloka`i Darylight
- The Window of Moloka`i Twilight
- The Night Skies
- Sweet Sans Souci
- Maui, Stop the Sun
- Moving Forward
- Waimaka`ole
- Rain Tuahine O Manoa