All For You (2003, Go Aloha Entertainment)

オピヒ・ピッカーズは、2000年代前半に、アイランド・レゲエを盛り上げた立役者の一人。

作曲、ヴォーカル、そして超絶テクニックのウクレレで、このグループを牽引したイムア・ガーザ。そして、彼の兄弟、ギタリストのホク・ガーザ。ベース・プレイヤーは2人のいとこにあたるカハレ・モラレス。そして、ギター&ヴォーカルのケヴィン・オキモト、、、となっているが、このアルバム「オール・フォー・ユー」までは、ドラムス&パーカッションとしてショーン・イシモトが在籍していた。
1998年に10代の若さでアルバムデビューした彼らは、コンスタントにアルバムを発表し、ローカル・ラジオに馴染みの良いソフトなレゲエサウンドで人気を博していた。セカンド・アルバムで、彼らは、アイランド・チャートなどでトップセールスを上げ、以前紹介したローカル・ミュージックのMV集のDVD「オーヴァー・ドライヴ・ライヴ」にもヒット曲が収録された。このアルバムからは、「ユー・アー・オール・アイ・ニード」や「エヴァー・シンス」などがラジオでヘヴィー・ローテーションとなり、この頃にはKCCNバースデイ・バッシュを始めとする、様々なフェスにも引っ張りだことなっていた。

オピヒ・ピッカーズは、5枚のオリジナルアルバムとクリスマス・アルバム、そしてベスト盤をリリースして、2008年6月には、メンバーそれぞれの音楽的可能性を広げたいという理由で活動を停止してしまった。
それぞれソロで活動しているようだが、ベースのカハレ・モラレスは後にレベル・ソルジャに参加している。

ちなみにオピヒ・ピッカーズというのは、オピヒを採取する人。オピヒとは、ハワイ固有の伝統食材。
ちいさなトコブシのような貝で、波の激しい岩場にくっついているのだが、美味しいので、結構命がけで採取しに行くローカルも珍しくない。

2015年に全アルバムがデジタル・ディストリビュートされてますね、、、

イムアの超絶ウクレレ・ソロ