Surf Madness (1997, Coconut Groove Records)

このアルバム「サーフ・マッドネス」は、何があったのか? 
ハパ名義だが、バリー・フラナガンさん、ご乱心としか言いようがない1枚。
ジャケットからして、2人のこのルックスw
このアルバムでは、ケリー・カネアリイはアクセルで、バリー・フラナガンはバーネルドという別人格であるという設定のようだ。ハワイの文化、特にスラック・キー・ギターに魅了されてマウイ島に移住したはずのバリーに何があったのか?

このアルバムでは、ヴェンチャーズやディック・デイルに代表されるテケテケ・エレキ・サウンドを中心に、ジャジーでアヴァンギャルドな#6 24アワーズ・イン・ニューヨークやダイアー・ストレイツ風味な#4 ブラインド、そして、ジョー・サトリアーニの#9 オールウェイズ・ウィズ・ミー、オールウェイズ・ウィズ・ユーと徹底してハワイ離れな構成に終止すると見せかけておいて、突如、ハワイのトラディショナル#10 へエイアを紛れ込ませるなど、とにかく聞く人を裏切りまくる。

スタジオ・カハラでレコーディングされ、ニューヨークでマスタリングされ、フロリダにあるココナット・グローヴ・レコーズからリリースしているところもいまいち理解不能な一部。

裏ジャケットにはサーファーのジェリー・ロペスが、60年代に栄華を極めた「サーフ・ロック」をハパが現代に蘇らせたと絶賛しているが、関係各所でこのアルバムは、ほぼなかったことになっている模様。

そんなこんなで、Spotifyにも登録がない。

  1. Axel & Barneldo Theme
  2. Walk Don’t Run
  3. Have Another Cookie, Larry
  4. Blind
  5. Gregory Anthony’s Tubular Symphony
  6. 24 Hours In Manhattan
  7. Wipe Out
  8. Nadine Won’t Call Me Anymore (Clint’s Back In Town…)
  9. Always With Me, Always With You
  10. He’Eia
  11. Hawai’i Five-O