現在のハワイで最高のファルセット歌手の一人として知られるダレン・ベニテスは、スラック・キー・ギターとピアノも演奏する。
ダレン・ベニテスは、他のミュージシャンたち同様に幼い頃から音楽に囲まれて育った。
デニス・パヴァオや、レッドワード&ネッドワード・カアパナのホイ・オ・ハナなどを聴いて育った彼は、これこそが本当のハワイアン・ミュージックの響き方だと信じていて、自分の歌唱力には自信がなく、後に音楽のキャリアを重ねることなど、すこしも思い描けずにいたという。
すべてが変わったのは、1986年にとある隣人が彼のファルセットの歌を褒めたとき。
多少の不安も抱えつつも、ドール・カナリーでのフォークリフトの運転手としての仕事を辞め、ダレンは最後の給料で最初のギターを購入した。 それ以来、彼はプロのミュージシャンとして働き、ハワイのファルセットの独特の美しさに新しい光を当てる手助けをしている。
1988年に彼は、ジュビリー・ナイトクラブでのコンテストで優勝し、より、演奏活動に集中するようになり、 1年後、アメリカン・ハワイ・クルーズのインター・アイランド路線の船上で演奏しているときに、ジョニー・ラム・ホーと彼のハラウに初めて出会うことになる。 ダレンは、優雅なダンサーたちととジョニーの純粋で自然な声の響きに惹かれて、1990年代のメリー・モナーク・フェスティバルでジョニーのハラウと共演することになり、この伝統は今日も続いている。
ダレンは、ジョニーとの活動に加えて、レッドワード・カアパナと一緒にイ・コナのメンバーとしてパフォーマンスとレコーディングを行い、ソロ・アーティストとしての評判を確立し、1995年9月にアルバム「ブロークン・ハーツ」でソロ・デビューし、翌年に彼はナ・ホク・ハノハノ・アウォーズで5つのカテゴリーにノミネートされ、モスト・プロミッシング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤーを受賞。 2年後の1998年には、本作「マザー・オヴ・ザ・シー」をリリースして、翌年にはさらに3つのナ・ホクのノミネートを獲得した。
ちなみに、本作にはファット・カッツ・プロダクションズのレーベルメイト、ショーン・ナアウアオがベース、ミキサー、そしてプロデューサーとして参加している。
Mother of the Sea/ Darren Benitez
- Mother of the Sea
- Aloha Oahu
- Just One More Kiss
- So Lonely
- Nanea Holo Malie
- El Burro Socarron
- Lanikai
- Flight 303
- He Mele Lau La’i
- I’d Rather Have Jesus