KUKAHI, Kealii Reichel Live in Concert(2007, Punahele Productions)

マウイ島出身、シンガー&ソングライター、クムフラ、チャンターでもあるケアリイ・レイシェルのライヴDVD。

彼のライヴは、単にヒット曲を演奏するのみならず、彼自身が率いるハラウのチャントやフラに、ハワイの美しい自然を捉えた美しい映像も交えて、幅広くハワイ固有の文化、魅力も紹介してゆくスタイルです進められる。

フラ・カルチャーのバックグラウンドを持ち、ハワイアン・カルチャーを体現したかのようなステージングは、それまでハワイアン・ミュージックやフラ・ソングというものにあまり馴染みのなかった層のハワイファンをも一気に惹きつけた。

ケアリイは、17歳からチャントを独学で学び始め、19才で自身のハラウ(フラ団体)を結成する。

デビュー・アルバム”Kawaipunahele”(1994)がいきなりハワイのチャートで#1を獲得し、ハワイ音楽史上空前の大ヒットとなる。このアルバムは、ナ・ホク・アワードでアルバム・オブ・ザ・イヤー他、主要5部門を受賞し、またホノルル・アドヴァタイザー紙がその年最も活躍した人におくるスター・オブ・ジ・イヤーにも選出された。
美しいメロディとハワイ語の歌詞をアコースティックなサウンドにのせた彼のスタイルは、多くのファンを獲得した。

“Lei Haliʻa”(1995)、”E Ō Mai”(1997)、”Melelana”(1999)、”Keʻalaokamaile”(2003)と、10年間にリリースした5枚のアルバムは、いずれも大ヒットを記録し、ケアリイはハワイを代表するトップ・アーティストとしての地位を築いた。

この辺りの足跡は、ボーナストラックの”Kamahiwa “の中に当時の記録映像をタイトにまとめて収録されている。

その後は、アーティスト活動を縮小し、クムフラとして自身のハラウをフラの最高峰であるメリー・モナークに出場させることに挑戦し、ケアリイと彼のハラウ「ケアラオカマイレ」は、2009年にソロ部門「ミスアロハフラ」優勝、2010年に女性団体部門優勝、そして2011年に総合優勝を果たし、フラ界でもトップの座を獲得した。

そんなケアリイが、彼の率いるハラウと伴に出演した2006年9月24日のニール・ブレイズデル・センターでの公演を収録した集大成的ライブDVD。

収録曲:

  1. KA WAI A KANE
  2. MELE KAHEA
  3. MELE KOMO
  4. HOOPUKA E KA LA MA KA HIKINA
  5. KE WELINA MAI NEI KE KINI O LALO
  6. HALEHALE KE ALOHA
  7. KANAKA O KE KAI
  8. AUA IA
  9. HULA KOLANI NO LONO
  10. KA EHA A KE ALOHA
  11. PUPU AO EWA
  12. E O MAI
  13. IA OE E KA LA
  14. KOALI
  15. MAUNALEO
  16. IPO LEI MOMI
  17. MELE A KA PUUWAI
  18. PUA NANI (FEATURING BEN VEGAS)
  19. HE WEHI NO LILIUOKALANI I KE KAPU
  20. ADIOS KE ALOHA
  21. KO MAI AUKA KULA LA A KEU
  22. MELELANA
  23. KA NOHONA PILI KAI
  24. KE ALOHA
  25. MALIE’S SONG
  26. HAWAII ALOHA

ボーナストラックとして、2005年2月11日にMACCで収録されたクム・フラ、アンクル・ジョージ・ホロカイとのフラ・セッションの様子が収録されている。このフッテージは、2006年に亡くなったクム・フラ、アンクル・ジョージ・ホロカイを偲んでのもの。

  1. ANOAI KUU WEHI
  2. PAPAKOLEA
  3. KUWILI – NOHEA

ところで、今年3月に日本各地で開催されるケアリイ・レイシェル・ジャパン・ツアー 2020だが、こちらのサイトに「2020年のジャパンツアーをもって、ホール規模の会場での公演は、最後となります。」との記述がある。
今後は、来日したとしてももっと小規模な会場でのみとなるのか?気になるところではある。

※2月28日追記、このご時世、ケアリイの来日ツアーも延期のご決断のようです〜