アイランド・ミュージックで個人的に3本の指に入るアーティストが、このネィザン・アヴェアウ。
とにかく器用で巧い!
多種多様な楽器をこなし、洗練されたアレンジを施し、自らの豊かな歌声をのせて届けてくれる。
手元にこの人のアルバムが7枚あるが、アルバムごとにコンセプトによって、ハワイアン寄りになったり、ジャズよりになったりなどあるが、どれも「ハズレ」がない。
録音は、”My Bathroom Studio”とクレジットがあるが、これは実際彼の自宅のバスルームに16トラックのポータブル・ミキサーを持ち込んで、自ら全ての楽器を担当して完成させたのだという。
音楽一家に生まれ、小さい頃にピアノを習い、ギターとウクレレも学び、歌う才能にも恵まれていたという。
そして、中高生時代にはサックスをメインにしていたという器用さ。
大学に入って、ジャズのアンサンブルでベースを担当し、この時期にエレクトリック・ベースをメインでプレイする決断をした。
1983年には、ローカルの名だたるミュージシャンたちのサポートとして、プロの道を進み始め、中でも、ドン・ホーのバンドには16年(1989~2005)に亘って在籍し、多くの経験を積んだようだ。
そんな彼は、1997年にフラ・レコードから声をかけられ、1st アルバムとなる「Center Stage」をリリース。そして、2nd “One More Road”につづく3枚めが、この”E Apo Mai”。大ヒットアルバムとなり、一躍彼の名前をポピュラーなものにした。
1枚の中に、ハワイアン、カントリー、ポップ、ドゥーワップなど、様々な要素をうまく取り込んで、ネィザン色にまとめ上げている。
- E Apo Mai
- Mahinahina
- Kamakani Ka’ili Aloha
- Place Called Hawaii
- Kaimana Hila
- Pua Li’lia
- Keiki O Ka Aina
- I’ll Remember You
- Maile Lei (For Your Hair)
- Latitu
- Akaka Falls
- Aloha Pumehana
- Kawohikukapulani