“Cool Breeze”は。Kohalaの通算6枚目のアルバム。
相変わらず安定した3本のアコースティック・ギター・サウンドに時折、ストリングスが加わり、なごみの世界を創造した作品。
収録11曲中、3曲のカヴァーを除いて、すべてがKohalaのメンバーによる(とは言ってもほとんどがリーダーでもあるCharles Michael Brottmanによる)オリジナル曲。
で、カヴァー曲というのは、#4″Midsummer Blossoms” ン? と思った人は鋭い!サザン・オールスターズの「真夏の果実」で、東京fmでデビューする為に特別にレコーディングされたもの。また、#9 “Sunlight Moonlight”はCountry Comfortのカヴァー。また、#10 “I Will”は、いうまでもなくThe Bearlesのカヴァー。
Kohalaの過去5枚のアルバムを振り返ると、”Kohala“、”Island Treasures“、”Flying“では、ハワイのヒット曲の優しいジャズ・バージョンを、続く”Lullaby“ではハワイの人気コンテンポラリー・シンガーとコラボレーションを展開するというアプローチを見せ、ハワイに存在するHawaiian, Latin, Japanese, Pacific Rim and jazzといった、ほとんどすべての音楽から影響を受け、それらのスタイルを自分たちの演奏に取り入れてきた道程にあらためて感心させられる。今回の作品では、オリジナル曲を中心にしつつも、彼らの本質である美しいアコースティック・ギター・ミュージックのアンサンブルに初めてパーカッションを導入する試みもみられる。