2000年代初頭に、ハワイアン・ミュージック・シーンの台風の目とも言えるほどの大活躍を見せた女性デュオ、ケアヒヴァイのレイとマイのマイがこのマイラニこと、マイラニ・マカイナイ。
2006年に実質上、解散した後に、マイラには母となり、いつかはやってみたいと言っていたロミ・ロミ・マッサージのライセンスを取得して、ワイキキのスパなどで施術をしていた。また、在籍したデュオでは果たせなかったトラディショナルな音楽的アプローチを、ソロになった今、このアルバムで存分に取り入れている。このハワイの伝統文化への取り組みは、幼い頃から、両親によって育まれた教えの一つであったようだ。
その音楽的アプローチをサポートしたのがDr.トレイこと、トレイシー・テラダ。ジェイクのソロ・デビュー時のプロデューサーでもあった人物だ。彼は、このアルバムで、ギター、ウクレレうをはじめ、パーカッション、ベースに加え、ノーズ・フルートまでこなしている。レコーディングに参加したミュージシャンは、ベースには、ランディー・アロヤ、スティーヴ・ジョーンズ、ドラムにショーン・キャロル、そして、スチール・ギターにケイシー・オルセンとなかなか手堅い実力派で固められている。
全１２曲中10曲はハワイ語で歌われるトラディショナルな曲だが、英語で歌われる2曲もアコースティックなサウンドで、全体を通してオーガニックなムードで統一されている。
このアルバムリリースの翌2010年にマイラニは、ナ・ホク・ハノハノ・アワードでフィーメル・ヴォーカリスト・オヴ・ジ・イヤーを獲得した。
現在彼女は、カネオヘで、10歳から17歳までのエンターテインメント業界を目指す若者たちに向けて、ソング・ライティングからレコーディング方法、ライヴスキルなどの実演指導かまもちろん、ソーシャルメディアの管理、ビジネス・マネージメントいったビジネス的側面まで習得できる「マイラニ・ハワイ」というプログラムを運営している。
2021年も春から、全てオン・ラインで完結できるコースがあるらしく、現在、絶賛生徒募集中だった。
- Penei Iho, Penei A’e, Penei No
- Ho’oheno Keia No Beauty
- Hihia Ke Aloha
- Ka Uluwehi O Ke Kai
- Poni Aloha
- By Yourself
- Ua Like No a Like
- Stay for the Day
- He Mele No Kahalu’u
- Pua Lililehua
- Te Tiare
- Lei Aloha Lei Makamae