Brother Nolandなる人物については、大凡、全てのストーリーを”A Collection of His Greatest Hits”の紹介文の中で網羅してしまったので、殊更、ここに加筆すべきプロフィールはない。
敢えて、書き加えるならば、本作がリリースされた1933年の初頭から、彼の生まれ故郷であるオアフ島カリヒ – パラマにある地域貢献のためのコミュニティーサービス団体、PALAMA SETTLEMENTでギターとウクレレのクラスを受け持つようになり、ローカルの若者達に音楽を通じて「努力し、学び、更により良くなること。そして、地域の人たちが協力し合ってより良いコミュニティーを作ること。」を教え、そのために自分がこの地に戻ってきて、地域の人たちのために愛と希望について歌っていることをその行動で示してみせている。
本作”Sun Daddy”は彼にとっての10年にわたる活動をリセットして再始動させ、新たな音楽的姿勢をアピールするかのような9作目となる作品。そしてそんな決意をアルバムという形にしてまとめ上げた作品なのではないだろうか?
その為か「ジャワイアン・ミュージックの父」と呼ばれた彼が、全9曲収録のうち1曲しかレゲエのリズムを聴かせてくれていない。本作ではむしろアコースティックなギターの響きを効かせたアーシーで暖かいサウンドでまとめ上げられている。
- Sun Daddy
- Take Your Babies
- Rainbow Maker
- Oh Little Heart
- Urban Island
- Summer’s Gone
- Mr. Sky
- Waikiki (Look What’ They’ve Done)
- The Many Things