アルバムタイトルの”No Ka Oi”は、”Maui No Ka OI”のように、比較的頻繁に目にするハワイ語で、「最高!」を意味する。
Slack Key Guitarの名手Sonny Chillingworthを迎えて制作されたこのアルバムは、それほど納得のいく出来だったのだろう。
とはいえ、Sonnyはアタマの3曲でしかフィーチャーされておらず、中盤以降はジャズバンド風の古き懐かしきワイキキ・スタイルのラウンジ・サウンドで展開される。彼女にとって4枚目となる本作は、全編ハワイ語で、パニオロ・フレーヴァーで、フラ・オリエンテッドな、でも、なぜかスゥイングなテイストをも纏わせたりしたハパ・ハオレ風の仕上がりのアレンジの曲もある。収録された全12曲は曲ごとに、その表情を目まぐるしくスタイルを変える。
オリジナルは、1967年の作品で、もちろんアナログ盤としてリリースされた。そして、1995年にデジタル・リマスターされてCDとしてリリースされている。Aunty Genoa KeaweやLena Machadoらの流れを汲む、正統派女性ファルセット・シンガーの1人だけあって、その伸びやかな歌声には安心感がある。残念ながら、Leina’alaは2005年に82歳で亡くなっている。