Hawai’i I Ka Pu’uwai (1998, Leo Nui Productions)

伝説のグループ”Hui Ohana”で1970年代にハワイアン・ミュージック界を席巻したスラック・キー・ギターの名手Ledward Kaapanaが、”Hui Ohana”解散後、1978年に結成したのがこのThe (Original) Ikona。
スラック・キー・ギターとヴォーカルのとLedward Kaapanaに、12弦ギターとヴォーカルのAlika Odom、ベースとヴォーカルのBernard Kaluaを加えたトリオ編成のグループだ。

Ledward Kaapanaを一躍有名にしたHui Ohanaは、まだ10代だった彼らの1stアルバムのタイトルでもある”Young Hawaii Sings Old Hawaii”をコンセプトに、伝統的なハワイの文化と音楽への回帰を目標に活動し、古き良きハワイの音楽を現代に甦らせるべく、70年代当時のハワイアン・ルネッサンス運動に見事にシンクロした活動で多くの支持を集めた。
彼らの活動は非常にアクティヴで1972年〜1978年のたった6年間で14枚ものアルバムを発表している。
こちらのメンバーは、Ledの双子の兄弟でベース奏者のNedward Kaapanaと彼らの従兄弟で美しいファルセットヴォイスにも定評があったDennis Pavaoというトリオだった。

The Original Ikonaでは、3人それぞれの個性的なヴォーカルを活かした幅広い表現力でリスナーを楽しませてくれ、The Venturesでお馴染みの”Pipline”を聞かせてくれるなど、サーヴィス精神満載のアルバムだ。
このアルバムは、1981年にリリースされた2nd “Kalua O Kamanawa”以来、17年ぶりの再結成レコーディングな作品。
ちなみに、前作、”Kalua O Kamanawa”までは、”Na Leo Kani O Punahele”というグループ名で活動していたが、長すぎて覚えにくいため、彼らのデビューアルバム”Na Leo Kani O Punahele”に収録され大ヒットとなった曲”Ikona”にちなんでグループ名をThe Ikona”に変更したというエピソードも残っている。

ゲストで参加したスティール・ギターのGreg Sardinhaも、なかなかな良い仕事ぶりだ。

  1. Hawai’i I Ka Pu’uwai
  2. Lei Ohu
  3. Pipeline (Instrumental)
  4. Poni Mo’i
  5. Honaunau Paka
  6. Luau Hula
  7. Ka’iwa
  8. Kamalani O Keaukaha
  9. Come On Over
  10. Waiulu
  11. Ka’iwa (Uncut)
  12. Lei Ohu (Uncut)