Ke Po’okela Vol.1 (1983/1992, Hula Records)

本作、Ke Po’olela Vol.1は1983年にアナログ・レコードとしてリリースされた作品を1992年にCDとしてマスタリングし、Hula Recordsより再発されたもの
Kahauanu Lake Trioは、リーダーでUkulele, VocalのKahauanu Lake、弟でBass, VocalのTommy Lake、そして、Guitar, VocalのAl Machidaというメンバー構成。電気楽器は一切使わず、アコースティックでクリアなサウンドを売りとしてロイヤル・ハワイアン・ホテルのサーフ・ルームをはじめとするワイキキの一流ホテルで1950年代〜1970年代を中心に、30年以上も活動を続けた。

Kahauanu Lake Trioのリーダー、Kahauanu Lakeは、本名を、Haywood Waldemar Kahauanu Keolani Lakeと言い、 Uncle Kもしくは”K”としても知られる人物。1932年1月2日に生まれ、2011年3月6日にその生涯を閉じた。

60年以上にも亘るミュージシャン歴を誇る彼は、レギュラーのウクレレを左利きで演奏するウクレレ・マスターで、1950年代に、スウィングジャズ・スタイルのハワイアンミュージックを世に送り出した。Kahauanu Lakeは、6枚のアルバムを録音し、ハワイアン・ミュージックのの殿堂の創設者となり、彼の歌のいくつかはハワイ語によるクラシックとして認識されている。

フラを習っている人なら、聴いたことがあり、踊ったことがある人も多いであろう#3 “Pua Lililehua”と#4 “Pua Ahihi”は、今も様々なミュージシャンたちによって歌い継がれている名曲だが、これを最初に歌い、スタンダード化させたのがこのKahauanu Lake Trio。そんな彼らの”Best Of”のVol.1が本作”Ke Po’okela Vol.1″だ。

1989年には、the Na Hoku Hanohano Awardsの “Lifetime Achievement Award”を、1995年には、the Hawaii Academy of Recording Artsの “Lifetime Achievement Award”、そして、2005年には自らが設立したthe Hawaiian Music Hall of Fameに殿堂入りしている。