Walk Upon The Water (1992, Canyon International)

Kalapana、結成20年にして初めての外部プロデューサー作品。
ここまでにKalapanaとしては12枚めのスタジオ・アルバムで、ベスト盤、ライヴ盤を含め、15作目に当たる作品。

プロデューサーは、フィフス・アヴェニュー・バンドやオハイオ・ノックスを渡り歩いたロングアイランド生まれでニューヨーカーの吟遊詩人、また、都会派AORの先駆けとも称されるPeter Gallwayが務めた。
こころなしかサックスがアレンジの肝をにぎる曲が多い気がしないでもないが、これはハワイ出身でGPRレーベルに所属するMichael Pauloなるゲスト・サックス・プレイヤーがフィーチャーされた結果のよう。
全体的には、AOR色が前に出た「爽やか系」アレンジが多い感じ。かつてのヒット曲、”(For You) I’d Chase a Rainbow”の新録はちょっと嬉しい。

この時点でのKalapanaメンバーは、
Makey Feary: Vocals, Guitar
Malani Bilyeu: Vocals, Guitar
D.J. Pratt: Guitar, Background Vocals
Kenji Sano: Bass, Background Vocals
Gaylord Holomalia: Keyboards, Engineer

Honoluluの Audio Resourceでレコーディングされ、カリフォルニアのGarden Rake Studiosでミックスされ、L.A.のThe Master Labでマスタリングされたという、お金かかってそうなプロジェクトではある。