Pure Heart (1998, Four Strings Productions)

Jon Yamasato18才。Jake Shimabukuro 22才。Lopaka Colon 24才。
新世代の到来を予感させる若きミュージシャンたちが、アイランド・ミュージック・シーンに、ものすごく大きな一石を投じた1枚。
まずは、UB40の”Bring Me Your Cup”をアイランドレゲエ・テイストに仕上げ、Jonのソフトなヴォーカルをアピールし、”Ka’ai”で、Lopakaの父親譲りのバード・コールを堪能させてくれ、Hapaの”Olinda Road”や、Kalapanaの”Molokai Sweet Home”、Ka’au Crater Boysの”On Fire”といった自らを育んでくれたコンテンポラリー・アイランドミュージックを辿ってみたかと思えば、”Green Rose Hula”や”Mr. Sun Cho Lee”のようなハワイらしさ満載でローカルをほっとさせたり、と、バランス感覚の良い構成でデビューアルバムから、そのキャパシティーの大きさを見せつけたPure Heartだったが、しかし、一番大きなインパクトを残したのはJakeがカヴァーした、サンタナの”Europa”(「哀愁のヨーロッパ」)だったかもしれない。当時、ウクレレでこのようなロック寄りのアプローチを見せるプレイヤーは見当たらず、結果、Jakeというスーパー・ウクレレ・プレイヤーの出現を大きく印象つけることにもなったのだ。
プロデューサーは、後にJakeのソロ・デビュー作も手掛けたTracy Teradaが努めた。本作は、リリースされた1998年2月から10月までアルバムチャートの1位を独占し続けた。

Pure Heartは、2015年にUkulele Festivalで再結成し、以降、時折、3人で姿を見せる機会もちらほら、、、2017年にはHawaii Theaterでワンマン・コンサートを成功させている。

  1. Bring Me Your Cup
  2. Green Rose Hula
  3. Olinda Road
  4. Crazy Without You
  5. Ka’ai
  6. Hey Baby
  7. You Came Into My Life
  8. Juss’ Press
  9. Moloka’i Sweet Home
  10. Waimanalo Blues
  11. On Fire
  12. Star of Gladness
  13. Jake’s Prelude
  14. Europa
  15. One Love
  16. Mr. Sun Cho Lee