OHTA-SAN ~Together Again~ (1995, アルファ・インターナショナル)

このアルバムは日本国内向け企画盤。
このアルバム・リリースの前年、1994年には「フォーライフ・デビュー第1弾」を国内向けにリリースしたが、これは「アルファ・デビュー第1弾」だw
なにが~Together Again~なのか?ライナーを読むまで意味不明。
なんでも、このアルバムでフューチャーされているジャズ・フルート/サックス奏者Mauricio Smithという人物が、1960年頃、東京赤坂で来日公演中に、アメリカ海軍の通訳官として日本に駐屯中のOhta-sanと知り合い、その8年後、偶然、ホノルルで再会した2人は意気投合して、2ヶ月間、2人でホテルのディナー・ショーに出演したという歴史があったらしい。このアルバムの制作にあたって「本物のラテン/ジャズをしたい」というOhta-sanのアイデアを実現するために、ディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカー、ティト・プエンテらとも共演歴のあるMauricio Smithなる人物に白羽の矢が立ち、ホノルルでのディナー・ショー以来、28年ぶりの共演が実現した。

そんな訳で、このアルバムはハワイ生まれのウクレレを使用してはいるものの、サウンド的には、まったくもってハワイアンではなく、「ど」がつくほどのジャズ・アルバムに仕上がっている。
Ohta-sanがこのアルバムのためにかきおろした#3″アイド・ライク・トゥ・スペンド・サム・タイム・ウィズ・ユー”、アルバムのタイトル・チューンでもあるMauricioのかきおろし曲#5”トゥゲザー・アゲイン”のオリジナルと、#7″(哀愁の)ヨーロッパ”と、ビートルズの”エリナー・リグビー”を除けば、ジャズとボザノヴァの佳曲が網羅されている。
ホノルルでのレコーディングで、おなじみなLyle RitzやNoel Okimotoのクレジットも見える。
Ohta-sanのピッキングのタッチも、ゆったりとハワイアンな楽曲を弾くときより心做しかタイトで力強い気がするのだが、、、

  1. サンバ・ドーロ
  2. ワンス・アイ・ラヴド
  3. アイド・ライク・トゥ・スペンド・サム・タイム・ウィズ・ユー
  4. ウォーキング・ハッピー
  5. トゥゲザー・アゲイン
  6. セオラ
  7. ヨーロッパ
  8. ジャスト・フレンズ
  9. ダウン・ヒア・オン・ザ・グランド
  10. トリステ
  11. エリナー・リグビー
  12. サンバ・ドーロ (コンティニュエイション)