若手、、、いやもう中堅かな?な、Kalei Gamiaoのセカンド・アルバム。
Kaleiは、1988年ハワイ・ハレイワ生まれ。幼い頃は、ずっと野球少年で、ピッチャーだったが、13歳の時に利き腕の左腕を故障して、1年間の休養をとることになった。その時、退屈そうにしていた彼に両親がウクレレのレッスンを受けることを勧めてくれ、それがウクレレとの出会いとなった。
彼いわく、多くのミュージシャンたちからウクレレを学び、独自のスタイルを確立したという。
地元のアルフレッド・カノピンからはオールド・スタイルのソロ・ウクレレを、ゴードン・マークからはクラシックを、バイロン・ヤスイからは音楽理論を、ベニー・チャンからはジャズ、キモ・ハシーからは自分独自のスタイルを構築するレッスンを受け、それらを全部組み合わせて自分のスタイルが生まれたとのこと。
また、大きな衝撃を受けたのはジェイク・シマブクロで、彼のパフォーマンスは誰も弾いたことがないような弾き方だったり音楽だったり、とにかくビックリしたという。彼の演奏の所々で、そんな影響を感じるプレイも確かにある。
16歳の頃に地元のフェスティバルで演奏し、ステージを降りると、KeahiwaiやImuaのプロデューサー、アーロン・キムラから「CDを作ってみないか」と声をかけられた。
そして、デビューアルバムへの準備に取りかかる事になるが、まず2年間は、改めてスキルを磨き、もっと音楽を勉強してからCDを出そうということになった。それで、しばらくはワークショップに参加して基礎の練習をし、18歳で初めてスタジオに入り、21歳になってやっとアルバムが完成した。完成するまでにはなんと、5年の歳月がかかっていた。
そうして、2008年にリリースしたファースト・アルバム”Kalei Gamiao CONTENPORARY UKULELE INSTRUMENTAL”ではジャズ、ラテン、アイリッシュまで幅広いスタイルを弾きこなし、2009年ナ・ホク・ハノハノ・アウォーズのインストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた。
2010年の2月に行われたウクレレピクニック・イン・ハワイに出演し、8月には日本で行われたウクレレピクニックにも登場して、日本のウクレレファンにも大きな印象を残した。
以降、世界各国のウクレレ・シーンで注目され、国際的に活躍中。テクニカルなプレイ、そしてループマシンなどを駆使したステージ・パフォーマンスが、国境を越えて多くの人を魅了している。日本でも何度か演奏を披露しているが、完全ワンマンライブは、2016年が初めて。