先日、Jr.のデビュー・アルバムを紹介したので、お父さんのデビュー・アルバムを紹介しよう。
デビューは、デビューでも、「フォーライフ・デビュー第1弾」という「独特な」触れ込みで、この時点で60歳。
まぁ、レーベルとしては、音楽業界特有のシャレを効かせたつもりかもしれないが、すでに、40年近いキャリアを誇る世界的な「大御所」に、いささか、軽々しい扱いな気もする。
1934年10月21日、ホノルル生まれののウクレレ奏者。本名はHerbert Ichiro Ohtaで“ウクレレの神様”の称号を持つ。幼少期からエディ・カマエら先人の影響を受けて腕を磨き、19歳でプロデビュー。“OHTA-SAN STYLE”と呼ばれる独自の奏法で、ハワイアンにとどまらず、ジャズ、クラシック、ポップス、ロックなどあらゆるジャンルをウクレレ一本で演奏するというスタイルは、多くのミュージシャンに影響を与えてきた。
74年にリリースした”SONG FOR ANNA”は、世界で600万枚を突破する大ヒットを記録を残した。
そんな、ウクレレの名手、ハーブ・オオタ氏の日本デビュー(?!)盤だが、彼のウクレレを中心に、ポール・マーク(Kbds)、鳥山雄司(G)、岡沢章(EB)、渡嘉敷裕一(Drs)、そして、ゲストとして、中西俊博(Vln)というのが、主だったレコーディングメンバー。(鳥山雄司氏は、書籍”Musical Images of Hawaii“で尽力された鳥山親雄さんの息子さん)残念ながら、アレンジャーでキーボード奏者のポール・マークなる人物は存じ上げないのだが、残りのクレジット・メンバーは日本のジャズ・フュージョン界の第1人者揃いだ。
オオタさん自身による作曲は、#3, #10, #11で、アレンジは、#4, #6, #7, #9だそうで、#3と#11では彼の飾り気のないヴォーカルも収録されていて和む。
あらたに、巨匠、ハーブ・オオタ氏のウクレレの魅力を日本風に再パッケージしたというところか?
- ジャスト・イン・タイム
- ホワイル・マイ・レディ・スリープス
- ウェイティング・フォー・ユー
- マラゲーニャ
- マイ・ファニー・ヴァレンタイン
- テイク・ジ”A”トレイン
- イン・ザ・ムード
- キャロライナ
- ムーンライト・セレナーデ
- ミッドナイト・トレイン
- ヒア・トゥデイ・ゴーン・トゥモロウ
※アーティスト名、曲名などは、当時のCD資料での表記に準じた。