ダニエル・ホーは、ウクレレ、スラック・キー・ギタリストの名手として知られるが、プロデューサー、シンガー・ソングライター、アレンジャー、エンジニア、そしてレコード会社のオーナーとして幅広い分野で長年に亘り働いている。
これまでにグラミー賞に14回ノミネートされ、ハワイアン・ミュージック部門ベストアルバム賞6度の受賞を誇る。
その他、台湾のゴールデン・メロディー・アワードを2回、ハワイ・ミュージック・アワードを9回、ナ・ホク・ハノハノ・アワードを3回などの受賞歴もある。
彼は1990年に結成したコンテンポラリー・ジャズ・グループであるキラウエアのリーダー、キーボード奏者、作曲家、プロデューサーとしてプロとしてのキャリアをスタートさせた。1997年までに、キラウエアは6つのチャート・トップ・アルバムをリリースし、そのうち2つはビルボードのジャズ・チャートのトップ10にランク・インした。
彼はとにかく多作なことでも知られているが、1998年、自身のレーベルとしてダニエル・ホー・クリエーションズを設立し、これまでに100枚以上のアルバム、12以上の楽譜をリリースしている。
また、彼の作品は、アメリカのTVドラマシリーズ『ハワイ5-0』、映画『ファミリー・ツリー』、『ソウル・サーファー』などでも使用されている。
面白いところでは、B’zの松本孝弘との共作「Electric Island, Acoustic Sea」という作品もある。
なんとなくインストゥルメンタル・アーティストの印象も強いダニエルだが、この彼にとって18枚目となるアルバム”Coolest Drop Of Rain”は、収録されている12曲全てに渡って彼のヴォーカルがフィーチャリングされていて、ジェームス・テイラー・ファンを自称する彼の新しい側面を覗かせてくれている。
ダニエルは、すべてのリード・ボーカルに加えて、すべてのトラックでウクレレとギターをプレイし、”Suncatcher”でドラムを、”What Am I To Do”ではベースも披露している。また、このアルバムでは、キラウエア時代の盟友、ディーン・タバとランディ・ドレイクも全面的にサポートし、多才なサウンド・メイキングに貢献している。
- Dear Jane
- Coolest Drop of Rain
- Best That I Can, The
- Love Is Not Love
- Suncatcher
- Nobody Else
- Holy Road, The
- So Long as…
- I Am Invisible
- What Am I to Do
- I Won’t Shed a Tear
- I Don’t Wanna Go