Aloha! ハワイアンCD132選改訂版 (2014, イカロス出版株式会社)

今年最後の記事には何にしようか?と思案していたら、ふと、この本を思いついた。
今年の1月頭からこのブログをスタートさせて、(なんと!自分でもびっくり!!w)189本アップしてきたが、その都度、紹介するCDのデータや自分の訳した英語資料の「裏とり」だったり「ネタ拾い」などでヒントを貰ってるSounds of Alohaを含む、いくつかの資料の中で大変お世話になった一冊がこの本。

タイトル通り132枚ものCDが紹介されていて、巻末には、CD名、アーティスト名のインデックスに加え「人気のあるフラソング100曲索引」もあって、どの人気曲がどのCDに収録されているかが一発でわかるようになっている。
これ、逆に言うと、自分の知らなかったヴァージョンが発見できる「機能」にもなって、意外と世界が広がるサーヴィスかもしれない。
また、この本は、全ページがカラーなので掲載されているジャケットを眺めているだけでもハワイ好きは幸せになれる「機能」も搭載されている。さらに各CDごとに、筆者、藤崎さんのシンプルなおすすめコメント+解説に加え、各CDの収録曲も必ず掲載されていて、欲しいCDを見定めるにも重宝する。
サブタイトル的に「ハワイ音楽&フラを愛する人に贈るAdvicec Book」との記述もある。
もともとは2005年に出版されていた同タイトルの書籍を2014年に全面改訂したモノのようだ。

この本は、以下のようにセグメントされて、どこからでも気になったジャンルから読みすすめることもできる。
【Chapter1】フラをもっと楽しむために
【Chapter2】自分スタイルで歌う、名ヴォーカリスト
【Special Choice】常夏ハワイのクリスマス・アルバム
【Chapter3】愛すべきレジェンド・ミュージシャン
【Chapter4】時代を反映したコンテンポラリー・ハワイアン
【Column】僕の暮らしとハワイ音楽
【Chapter5】サーフ&メロウ。ハワイの洗練された音楽
【Chapter6】ハワイ音楽のおいしいところを集めた企画盤
【Special Choice】ハワイを音と映像で楽しむDVD
【Chapter7】ウクレレ&スラック・キー・ギターの名演奏

筆者の藤崎真一さんは、1980年代にタワーレコード株式会社入社、2000年の藤沢店勤務を機に本格的にハワイアンCDの販売を始め、その後、聖蹟桜ヶ丘店、川崎店など、30年あまりに亘って勤務した方で、フラ専門誌『素敵なフラスタイル』で、毎号おすすめハワイアンCDを紹介されていたよう。この本は、その連載の集大成。
ハワイアン・ミュージックの普及のため、「バウンス」「素敵なフラ・スタイル」への執筆をはじめ、Aloha Street や湘南スタイル・マガジンのWEB版などにも連載がある模様。映画「フラガール」のオフィシャル・コンピレーション・アルバムの選曲もなさったようで、ハワイアンCDのアドヴァイザーなど楽しくできる範囲でいろいろ活動中!とのこと。

その昔、藤崎さんが、原宿でアラニ山内さんとトークイベントを開催された時にお邪魔して、終演後知人の紹介でご挨拶させていただいたのを、ゆるりと思い出した。僕が関わったコンピレーションCDをすごく好意的に解説+評価してくれているのもすごくうれしい。
今年1年お世話になりました。来年もよろしくお願いします。

この本で一番最初に紹介されているのがケアリイ・レイシェル。そして、この曲がトップバッターとなっている。