小野リサといえば、ブラジル生まれのボサノヴァ・シンガー&ギタリスト。このアルバムが、彼女にとって13枚めとなるアルバムらしい。
基本的に、ハワイレコーディングながら、フェビアン・レザ・パネ率いる日本人のバンドがオケを演奏している。
が、小さなフォントのライナーに目を凝らすと、山内”ALANI”雄喜さん、テレサ・ブライトのクレジットもみえる。
ふむふむ、スタジオ・リムが現地レコーディング・コーディネイトか、、、東芝さんだもんねw
間奏で、ウクレレのストローク・ソロをフィーチャーした、軽快なデューク・エリントンの曲から始まり、予想外に(?)ジャズ寄りなサウンドで幕を開ける。
ハワイアン好きには、お馴染みのハッパ・ハオレ・ソングの数々と、アロハ・オエなどのザ・ハワイアンな楽曲に、彼女のオリジナル曲3曲を散りばめた選曲を、スペイン語、英語に加え、見事なハワイ語もさらりと歌い上げ、スイング・ジャズ風から、得意のボサノヴァ、サロン・ミュージック風まで、ゆったりとリラックスムードで終始する。
ブラジル以外のミュージシャンとは初競演となるという、テレサ・ブライトとのデュエット「アロハ・オエ」も聴きどころだ。
ところで、このアルバムでカヴァーされている、ブルー・ハワイ、ハワイアン・ヴァンプ、ポリアフ、カイマナ・ヒラ、ビヨンド・ザ・リーフ、アロハ・オエ、これらの楽曲はテレサ・ブライトがこれまでに取り上げた楽曲であるというのは偶然の賜物?
ともあれ、このアルバム、油断して聴いていると、時間と空間を見失いそうにもなる。
まんまハワイアンというのではなく、彼女の言葉で言うと、「ハワイ・テイストの美味しいBOSSA」ということらしい。
いい意味での異種交配で、ある種、そこがハワイ的だったりもする。
- ホノルルの青い空
- ナニ・ワイアレアレ
- ブルーハワイ
- マノア
- マウナ ロア
- ハワイアン ヴァンプ
- こうなの
- 珊瑚礁の彼方に
- ポリアフ
- カイマナ ヒラ
- イエマンジャの花
- スウェイ イット フラ ガール
- アロハ・オエ