ウクレレ奏者、ブリトニー・パイヴァは1988年ハワイ島ヒロに生まれた。
4歳からピアノのレッスンには通っていたけど、ウクレレにも興味を示すかな?と思った彼女のおじいさんが11歳の時にビリトニーにくれたのがきっかけと言う。
そこからわずか5年後の、2004年にはデビューアルバム「ブリトニー x 3」をリリースするのだから、その才能には驚くしか無い。翌2005年にナ・ホクで「モスト・プロミッシング・アーティスト」を獲得した彼女は、その名に恥じないように、その後も様々な場所でパフォーマンスをし、知名度を獲得してゆく。
彼女は、ピアノ、ウクレレのみならず、スラック・キー・ギター、ベース、ドラムも演奏できるマルチな才能の持ち主でもある。そんな彼女が22歳の時に、世界的サックス・プレイヤー、トム・スコットのコンサートに出演したのをきっかけに、その実力を認められ、アルバムのプロデュースを手掛けてもらうことになったのが5枚目となるこの「テル・ユー・ファット」。
ゲストにマイケル・マクドナルド、レイ・パーカー Jr.、チャック・フィンドレーなど、一流のゲストプレイヤーたちを迎えて、この1枚を完成させた。
トムは、このアルバムでブリトニーに様々なタイプの楽曲に挑戦させているが、ジャズ、R&B,ポップ、ファンク、レゲエ、ラテン何をやらせても自らのスタイルに消化して演奏する彼女の才能に改めて驚き、賞賛の言葉をライナーにも掲載している。
このアルバムは、2013年のナ・ホクで「ウクレレ・アルバム・オヴ・ジ・イヤー」と「インストゥルメンタル・コンポジション・オヴ・ジ・イヤー」を獲得した。
残念なことに、2012年発表のこの「テル・ユー・ファット」が未だに最新作であるということ。新たな音源が待たれる。