Na Molokamaは、カウアイ出身の4人組。
トリオと書かれた文章も見かけたが、中心人物であるFred Akiが1970年代から、様々な形で音楽活動を続けてきた人物であることから、時期によって、入れ替えのあったメンバーなどが混じってクレジットされている可能性もある。
この作品は、20年以上にも亘って、カウアイで活動を続けてきたグループにとって初めてのアルバムだ。
Na Molokamaという名前は、彼らの住むカウアイ島のノース・ショア、ハナレイの街を囲むように連なる山脈の名前でもある。
このアルバムのプロデューサーを務めたのは、KCCN FM100のディレクター/プロデューサーで、ナ・ホク・ハノハノ・アウォーズの設立にも尽力し、ハワイアン・ミュージックシーンの発展に大きく貢献した伝説のDJ、Krash Kealoha。
長いキャリアを積んできたグループを、ミュージシャンとして、作曲者として同じく長いキャリアを持つカウアイ在住のChucky Boy Chockの楽曲と出会わせ、このアルバムを完成させた。
サウンド的には、ハワイアンとフォーク、アコースティック・ロックのミックスで、ギター、ウクレレ、ベース、ポリネシアのパーカッションもとりいれたキャッチーでコンテンポラリーなものが主流だが、このアルバムでは、幅広く現代のハワイの人々が直面している「トピック」を取り上げている。そのテーマは、今を生きるハワイの人々が大切にすべき文化、言語、クプナ(祖先やお年寄りのこと)、そして、農業に大切な水の権利問題まで、切実で具体的なものばかりだ。
そして、それらの歌詞は、一部、ニイハウ島とカウアイ島の一部の地域でのみ話されている古いハワイ語を使って歌われていたりもする。このことは、そうした自分たちのオリジナルの文化を守り続けることの大切さを伝えるメッセージとしてのアイデアだ。
◆Na Molokama:レコーディング・ミュージシャンのクレジット
Chucky Boy Chock: vocals
Kahanu Smith: vocals
Kekai Chock: vocals, 6-string guitar
Fred Aki: vocals, 12-string guitar, Ukulele
Gabby Ornellas: bass
John Leonard Loo: drum & synthesizer programming
Wallis Punua: Ukulele, uturere, toere (nainoa)
- Na Nai’a Hulahula
- Ho’i Ho’i Mai Ta Wai
- The Alphabet Song
- Ka Tohola Nui
- Nainoa – The Navigator
- Kristo Ta Hatu
- Hamau
- Heihei Wa’a ‘o Kaleponi
- Ioane
- My Tropic Island Beauty
- Sonny D In E Minor
- Ta Pua Elama