アイランド・レゲエを代表し、そのムーヴメントを牽引したスリー・プラス。1999年に本作でデビューを果たし、またたく間にアイランド・コンテンポラリー界の頂点を極めたトリオだ。
そのグループ名スリー・プラスは、メンバー全員が元フットボールプレイヤーで、その為、彼らのTシャツのサイズがみんな「スリープラス(LLL)」であるところから名付けられたという。
リードギタリストでありヴォーカルも務めるカール・ジンスマンは、1993年にセントルイス・ハイスクールを卒業し、フットヒル・ジュニア・カレッジに進み、そこでヴォーカルののタノアと出会った。
「スリープラスの声」とも呼ばれるフロントマン、タノア・カパナは最年少のメンバーで、1995年にキャンベル・ハイスクールを卒業。彼は、“暑くて、涼しい”歌声でスリー・プラスのサウンドを特徴的なものに仕上げている。
3人めの、マーカス・マレピアイは、カイルア・ハイスクールを卒業しアイダホの大学に進み、真剣にウクレレとキーボードの演奏を学び、発展させた。彼の独自の演奏スタイルで、スリープラス独特のアレンジのアイデアを提供し、「スリープラス」だと分かる美しいハーモニーをサウンドに与えている。
このアルバムはデビュー作であるが、このアルバムに収録されている、デビュー・シングル「ドント・ハヴ・トゥ・シンク・トゥワイス」や、「クール・オペレーター」「ドライビング・ミー・パープル」は、未だにローカル・ラジオから聞こえてくるエヴァー・グリーンな存在となっている。アルバム全10曲中6曲は本人たちのペンによるもので、プロデューサーは、ショーン・ナアウアオが努めている。